1. 感染疾患の分類
動物飼育センターでは各種感染性疾患を次の4群に分類する。(表1)
@A群疾患 関係庁への届けを要する人畜共通国際感染症(zoonosis)
AB群疾患1 人畜共通感染症(zoonosis) <重篤なもの>
B 〃 2 〃 <軽度なもの>
CC群疾患 実験動物感染症
2. 感染症発生報告経路
動物飼育センターにおける感染症発生に関する報告経路は「ルート1」及び「ルート2」
のとおりとし、「動物実験委員会」(以下、「委員会」という。)の窓口は、研究所事務課
とする。
また、各種報告書[@感染症疑診・確診発生報告書(以下、「報告書」という。)A動物
由来感染症に係る罹患動物等届(以下、「届出票」という。)]の様式は、研究所事務課が
保管する。
3. 感染症発生時の取り扱い
・ 動物飼育センター担当者(以下、「担当者」という。)は、オーダーした検査結果が陽性
だった場合、即日委員会に報告しなければならない。
・ 委員会は、関連講座主任に対し、感染症発生の通知及び善後策を通知する。
・ 担当者は、A、B群疾患いずれかの疑似症状がある時は、検査結果判明前であっても、即刻
委員会に報告し、防疫対策を講じなければならない。
・ A、B群疾患発生の疑いがある場合、委員会は、衛生委員会に対し、関係者(実験者、
施設職員)の健康管理及び感染拡大防止の必要措置を依頼するものとする。
・ 汚染動物の処分等の必要措置は、委員会の専門家が指示するので、担当者は、実験動物の
症状、経過等について委員会と常に連絡を密にしなければならない。
・ 終息条件は、原則として、感染症が発生した飼育室における対象動物の全匹処分とする。
表1.主な感染病と宿主動物
群別 |
病 名 |
実 験 動 物 種 | |||||||
マ
ウ ス |
ラット | ウサギ | モルモット | イヌ | ネコ | サ
ル |
|||
|
ウィルス |
エボラ出血熱 | ◯ | ||||||
|
マ−ルブルク病 | ◯ | |||||||
|
ラッサ熱 | ◯ | |||||||
|
Bウィルス病 | ◯ | |||||||
|
腎症候性出血熱 | ◯ | |||||||
|
リンパ球性脈絡髄膜炎 | ◯ | ◯ | ◯ | |||||
|
狂犬病 | ◯ | ◯ | ||||||
|
センダイウィルス病 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||
|
マウス肝炎 | ◯ | ◯ | ||||||
|
細 菌 |
細菌性赤痢 | ◯ | ||||||
|
結核 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
|
コリネ菌病(ジフテリア) | ◯ | ◯ | ||||||
|
エルシニアペスト病 | ◯ | ◯ | ◯ | |||||
|
サルモネラ病
(腸チフス,パラチフス) |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
|
上記以外のサルモネラ病 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
|
仮性結核 | ◯ | ◯ | ◯ | |||||
|
ストレプトバチルス病 | ◯ | ◯ | ◯ | |||||
|
イヌブルセラ病 | ◯ | |||||||
|
レプトスピラ病 | ◯ | ◯ | ||||||
|
肺マイコプラズマ病 | ◯ | ◯ | ||||||
|
ネズミコリネ菌病 | ◯ | ◯ | ||||||
|
ティザ−病 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
|
パスツレラ病(スナッフル) | ◯ | |||||||
|
気管支敗血症菌病 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||
|
マウス腸粘膜肥厚症 | ◯ | |||||||
|
緑膿菌病 | ◯ | ◯ | ◯ | |||||
|
溶血性レンサ球菌病 | ◯ | |||||||
|
|
黄白癬 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
|
|
アメ−バ赤痢 | ◯ | ||||||
|
トキソプラズマ病 | ◯ | ◯ | ◯ | |||||
|
|
鉤虫病 | ◯ | ◯ | |||||
|
|
かいせん | ◯ | ◯ |
※感染疾患の分類
@A群疾患 関係庁への届けを要する人畜共通国際感染症(zoonosis)
AB群疾患1 人畜共通感染症(zoonosis)<重篤なもの>
B 〃 2 〃 <軽度なもの>
CC群疾患 実験動物感染症
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