臨 床

“患者さんを診る”事を大切に、ひとりひとりの患者さんに寄り添った質の高い医療を提供します。また、丁寧な診察や診断から得られる疑問を臨床研究や基礎研究へとつなげ、その解明を進めます。

全身のバランスを司る腎臓

腎臓は、生体の恒常性を司る重要な臓器です。生体を構成する一つ一つの細胞が十分な機能を発揮するための電解質や酸塩基バランスを常にコントロールしています。また、血圧、赤血球数あるいは骨の代謝といった、一見腎臓とは関連が無さそうなものまで、腎臓が関連したホルモンの影響で調整されています。
腎臓内科医は、このような患者さんの全身への影響も考えながら診療を行います。

守備範囲の広い腎臓内科

腎臓内科が主体として診療する病態は、電解質異常、検尿異常などの他、腎不全症例に対する透析療法や移植医療があります。また、腎臓障害が標的となるような、高血圧、糖尿病、脂質異常や膠原病・リウマチ疾患などを有した患者さんの診療もしばしば担当します。また、救急や集中治療の現場でも腎障害はよく合併し、腎臓内科医の診療参加が必要とされます。