脳神経外科診療の対象は、国民病とも言える脳卒中(脳血管性障害)や頭部外傷などの救急疾患、良性および悪性脳腫瘍に加え、脊髄・脊椎疾患、小児先天奇形疾患、水頭症、三叉神経痛・顔面けいれん等の機能的疾患などです。脳神経外科は基本領域診療科であるために脳神経外科専門医としての使命は、これらの予防や診断、救急治療、手術および非手術的治療、あるいはリハビリテーションにおいて、総合的かつ専門的知識と診療技術を持ち、必要に応じて他の専門医への転送判断も的確に行うことで、国民の健康・福祉の増進に貢献することです。
脳神経外科専門研修においては、初期臨床研修後に専門研修プロブラム(以下「プログラム」)に所属して4年以上の定められた研修を行うことにより、脳神経外科領域のすべての疾患に対して、予防や診断、手術的治療および非手術的治療、リハビリテーションあるいは救急医療における総合的かつ専門的な知識と診療技能を獲得することを目指します。