医局について
金沢医科大学形成外科学教室は1974年9月に初代塚田貞夫教授の元で開設され、現在までに教室に在籍した同門医師は100余名を数えています。1997年3月の塚田教授定年、退職に伴い、同年4月からは 川上重彦教授が後任となり、2017年4月からは島田賢一教授が第3代主任教授に就任しました。現在は教室員40名とマイナーな科としては大所帯となっています。当教室出身者は主に北陸3県の県立病院をはじめとする多くの基幹病院で活躍されておられる他、開業される方も年々増加し、現在では北海道から沖縄まで全国で同門開業医が活躍しています。
金沢医科大学病院形成外科で治療を行う疾患は、唇裂・口蓋裂や合多指症をはじめとする外表先天異常、
頭蓋骨早期癒合症や顎変形症などの頭蓋顎顔面外科、
瘢痕や皮膚良性および悪性腫瘍治療などの皮膚外科、
熱傷、顔面骨骨折などの顔面外傷、切断指など手足の外傷など、多種多様です。
その他の先天異常では、頭蓋顎顔面の変形に対する組織拡張器などによる再建で脳神経外科とチーム医療を行い優れた成果を上げています。顎変形症に対する外科的矯正手術も非常に低侵襲で短時間に行えるようになりました。また、小耳症では永田法による再建も取り入れ、正常な耳に近い形態が作れるようになっております。その他、頭頚部再建、乳房再建も増加傾向にあり、これらの領域ではマイクロサージャリーもしばしば用いられています。美容外科外来では、中高年の若返り医療をメインにした美容医療を行っています。
2023年 年間の麻酔別及び疾患大分類別手術手技数
集計期間 | 2023年1月1日~2023年12月31日 |
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新患患者数 | 362 |
入院患者数 | 561 |
年間総手術数 | 1319 |
入院 | 外来 | 計 | |
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全身麻酔での手技数 | 713 | 713 | |
腰麻・伝達麻酔での手技数 | 63 | 19 | 82 |
局所麻酔・その他での手技数 | 113 | 411 | 524 |
入院または全身麻酔の手技数計 | 889 | ||
外来での腰麻・伝達麻酔、局麻・その他の手技数計 | 430 | ||
合計係数 | 1104 |
・入院手術または全身麻酔手術の手技数の合計が認定施設150以上、教育関連施設80以上であること
・「入院手術または全身麻酔手術1例を係数1.0」、「外来での腰麻・伝達麻酔、局麻・その他1例を係数0.5」とした場合の合計係数が認定施設200以上、教育関連施設130以上であること
[単位:件]
区分 | 入院手術 | 外来手術 | 計 | ||||
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全身麻酔 | 腰麻 伝達麻酔 | 局所麻酔 その他 | 全身麻酔 | 腰麻 伝達麻酔 | 局所麻酔 その他 | ||
外傷 | 139 | 55 | 23 | 17 | 123 | 357 | |
先天異常 | 281 | 4 | 7 | 292 | |||
腫瘍 | 172 | 28 | 157 | 357 | |||
瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド | 37 | 2 | 24 | 63 | |||
難治性潰瘍 | 31 | 5 | 11 | 2 | 11 | 60 | |
炎症・変性疾患 | 37 | 3 | 7 | 23 | 70 | ||
美容(手術) | 14 | 4 | 1 | 19 | |||
その他 | 2 | 34 | 9 | 45 | |||
Extra レーザー治療 | 56 | 56 |
手術件数の推移
年 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
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件 | 1276 | 1361 | 1190 | 1319 |
形成外科手術件数
集計期間 | 2023年1月1日~2023年12月31日 |
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病名 | 手術件数 |
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唇裂・口蓋裂 | 65 |
合指(趾)症 | 7 |
多指(趾)症 | 7 |
頭蓋骨早期癒合症 | 1 |
顎変形症 上顎骨形成 | 50 22 23 5 |
眼瞼下垂症 | 42 |
切断指 切断四肢再接合 | 23 7 16 |
乳房再建 TE | 36 8 8 19 1 |
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