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研修医・学生の声

永嶋 朋恵 研修医(石川県立中央病院) 研修期間:2021.1. 1~ 1. 31

この1か月間、自分が金沢で研修している病院では経験できないことをたくさん経験させていただきました。
私にとって、子供の頃に住んでいた穴水はふるさとのような場所であり、地域のつながりが強い、いい人が多い、牡蠣がおいしいなど知っていた部分がある一方で、子供の頃の視点とは違った視点で穴水を見つめなおした時に、新しく学ぶこと、知ること、変化していることが多くありました。

金沢の研修病院ではガイドラインに沿った方法で全力救命し、治療が終わると退院していく、ということを繰り返し行ってきて、それが医療業界での当たり前だと思っていました。

しかし、ここで学んだことはそうした当たり前が存在しない、あてにならないということです。ここでは一人の患者さんに対してその人の経済状況、年齢、住んでいる地域、周りの家族、何を幸せに感じるかなど、ガイドラインに載っていないことを考慮し、個々に合わせたオーダーメードの治療を行っている場面を多く経験しました。

場合によっては治療しないという選択肢もありました。最初はこれでいいのかなと思った時もありましたが、これこそがこの場所にいたい、家族といたい、この場所で死にたい、苦しみたくない、ご飯を食べたいといった患者さん本人の幸せにつながっていると感じました。

また自分が子供の頃は、大人も子供も多く住んでいた地域が、現在は人が少ない地域になっていたり、お店が廃業してしまっていたりと廃れてしまった部分も存在していました。また、1か月穴水で暮らしてみて気付いたことですが、存在することが当たり前だと思っていたもの(物、お店、サービスなど)でも、この地域にはないものも多くありました。

このような地域偏在、格差といった中で、もともとある大切な地域のつながりを壊さないように、格差なく医療、サービス、教育などが受けられるようなシステム作りをしていくことがこれからの課題でもあるとも感じ、これから自分がやりたい予防医療や地域のシステム作りに関することとして重要な経験となりました。

最後になりますが、多くのことを教えてくれ、刺激を与えて下さった先生方、優しく笑顔で接して下ったコメディカルの皆様、事務の皆様、穴水の皆様、コロナ禍で大変であるにも関わらず、温かく迎え入れて研修させて下さり、本当に本当にありがとうございました。


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三ノ宮 優太 研修医(氷見市民病院) 研修期間:2021.1. 1~ 1. 31

穴水総合病院で研修をして、地域の高齢化と、医療人としての地域医療への関わり方について考える機会になりました。
今回の研修では、早期介入できず、さらに合併症も多く治療に難渋する患者さんや、地域で独居となり生活に張りがなく、精神衛生状態が良くない患者を診る機会が多くありました。
そういったことから、積極的に医療知識や健康意識の低い方へ指導や介入をしないと、健康な人が病気になったり、重症になってから病院に運ばれたり、生きがいもなく社会的孤立をしてしまう人が増えてしまうと危機感や現実を感じました。
これから人口が、日本の地域の至るところで減り、都市部に密集していく流れの中で、地域独自の文化や活気を保ち続けるためにも、社会性や健康管理を含む医療リテラシーに対する介入方法を考えて、根付かせるためにも早くから行動する必要があると思いました。

若手医師の先生方との意見交換も勉強になり、感化される部分もたくさんありました。1か月の短い期間でしたが、いい研修期間になりました。ありがとうございました。

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岩井 奈緒 研修医(さいたま市立病院) 研修期間:2020.11. 1~ 11. 30

 1か月間の地域医療研修を経て、これまでの研修では経験できなかった地域医療の温かさ、穴水町の人々の温かさを知り、とても魅力を感じた1か月間でした。

 私は生まれは岩手県と田舎ですが、初期研修から埼玉県へ出ることとなり、比較的慌ただしい救急、病棟を経験してきました。

  1年半ほど経ち、それなりに業務には慣れてきたと思っておりましたが、穴水総合病院で地域医療に触れ、これまでに経験してこなかったものを経験することができました。

  今回の地域医療研修では、外来診療や訪問診療を通して、患者さんの話を聞く中で、医療的な問題のみならず社会的な問題など、その患者さんの問題の根本となるは何なのかを追求する先生方・コメディカルの方々の姿に感銘を受けました。

  これまでの研修では、患者さんの背景にまで寄り添って考えられたことがなかったと思います。業務量の問題や病院ごとの役割もあるとは思うので、良し悪しは一概には言えませんが、急性期病院と地域医療の医療の違いを身をもって体感できたように思います。

将来的にはやはり自分の出身地で、私も地域医療へと尽力したいという気持ちが強まった1か月間でした。

あっという間でしたが、1か月間大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

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原田 紡 研修医(東京大学医学部附属病院) 研修期間:2020.4. 1~ 4. 30

一か月間、主に外来と訪問診療を経験させて頂きました。初診の一連の流れを実際にやってみると、患者さんがどういうことを知りたいのか、自分が何をわかっていないのかを知ることができました。

その観点から復習することで、より実践的な学習ができたと考えています。

また説明の際に、ただ事実を並べるだけではなく、患者さんの知りたいこと、伝えなければならないことにメリハリをつけて話すことが大事だと学びました。

 訪問診療もとても大きな経験になりました。

今までの研修では、主に急性の問題で入院されている方々を診てきました。訪問診療では疾患はある程度落ち着いており、入院に繋がってしまいそうな変化が生じていないか、新たな問題が生じていないかを検討するため、今までとは違う見方が必要と分かりました。

また、今まで退院していく患者さんを診るなかで、その後の生活があることは頭ではわかっていても、実際にそこを深く考えたことはありませんでした。今回実際に患者さんの生活を見たことで、患者さんが治療して退院していくのは、日常生活に戻るためなんだと気づきました。

振り返ってみると、今までは治療の先を考えておらず、治療が目的のように感じてしまっていたような気がします。先を見越した判断をするためには、その方全体をみて今後を予測できる十分な知識と経験がないといけないとも感じました。

また、実際に家に伺うことで、家の状況や、家の外や本人の前では出せない家族の気持ちなども知ることができました。家族の介護やサービスの利用があって初めて患者さんが自宅で過ごせている場合が多いため、家族をケアすることは患者さんをみるのと同じく大事だと分かりました。加えて、在宅では患者さん・ご家族は助けを得ながらも自立して生活しなければならないこと、病院内のように他のスタッフといつでも話せるわけではないことから、多職種での連携がより大事ということもわかりました。

情報を共有したり、内容ごとに適任の方にお願いし合えるように、良好な信頼関係の構築がより重要だと感じました。

穴水町の歴史や地域のことも教えて頂き、患者さんの背景となっている土地柄を知れてとても興味深かったです。

全体を通して、最近、仕事をこなすだけになってきていてたことに気づきました。人に温かく接し、それぞれの患者さんや家族の気持ち、困っていることをもっと聞き出して対応できるようになりたいと改めて思いました。

1か月と短い期間ではありましたが、普段の研修ではなかなか経験できないものの、どの分野でも必要になるとても大事な経験をさせて頂きました。

お忙しい中、親切にご指導・ご対応くださり、ありがとうございました。


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張 乃文 研修医(東京大学医学部附属病院) 研修期間:2020.1. 6~ 1. 31

1か月間大変お世話になりました。本当に貴重な1か月となりました。

貴院のみならず、訪問診療、兜診療所、まるおかクリニックなど、他施設で研修させていただき、また他院でのクリニカルカンファレンスなどイベントに連れていただき、楽しみながらも大変勉強になりました。

お忙しい中、研修センターの方々および先生方、コメディカルの方々に研修を快諾していただき、熱心にご指導いただいて、誠にありがとうございました。

わたしはふだん大学病院で研修しておりますが、大学病院では上級医の先生が指示し、研修医は指示されたことを行うことが多かったように思います。大学病院では初診を診る機会はありませんでしたので、貴院で初診を多く見せていただけたのは本当に貴重な経験となりました。

初診では重大な疾患の見逃しがないかを常に意識しながら診察しました。医学書を読みつつ鑑別疾患を考えていく作業は、自分の成長に大きくつながったように思います。慣れないことばかりでご迷惑をおかけしたかと存じますが、ご多忙の中ご指導いただいた先生方にはこの場を借りて御礼を申し上げます。

先生方との会食および穴水で過ごした時間も大変貴重な経験となりました。東京以外に住んだことがなかったため、穴水をはじめ能登半島、石川県に関するお話は大変興味深かったです。

また、東京では常に時間に追われていましたが、この一か月間休日は穴水を散歩したりするなどのんびり過ごして、自分の将来を改めて考える時間を持てたことは大変良かったと思っております。

穴水にお邪魔するまで不安でいっぱいでしたが、皆様のお陰様で楽しみつつも医師として成長した1か月を過ごさせていただき、心より感謝いたします。

また能登に来る機会がありましたら、ぜひ穴水におじゃまさせていただこうと思っております。

本当にありがとうございました。


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樋口麻那美さん(東海大学医学部6学年) 6年次選択臨床実習 実習期間:2019. 5.20 ~ 5. 31

2019520日から31日までの2週間、穴水総合病院および地域の医療施設で実習させていただきました。

「地域医療とは何か」という問いに最初は答えることができませんでした。しかし、訪問看護や訪問診療、あゆみの里での実習、兜診療所での診察、舳倉診療所訪問を見学させていただくことによって能登地方、穴水町における地域医療の現状を肌で感じることができました。

地域住民が住み慣れた土地で、健康で幸せな生活を送れるように、自然な形で地域や生活に医療が溶け込み、多くの組織と住民全体を巻き込みながら継続的にサポートすることが地域医療なのだとこの実習を通じて、少しずつですがわかったような気がします。

今後さらに高齢化が進んでいく日本において、この穴水町で行われている地域医療はとても重要な意味を持っていると思います。

今回の研修では楽しい同期と共に、素晴らしい指導医の先生方やスタッフの皆さん、優しい地域の方々のご厚意に恵まれ、素晴らしい2週間を過ごすことができました。

単なる地域研修を超えて、様々な機会と経験を与えてくださった金沢医科大学能登北部地域医療研究所・公立穴水総合病院の皆様、患者さんとそのご家族、地域の皆様に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。国試が終わったら遊びに来ます


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藤間萌子さん(東海大学医学部6学年) 6年次選択臨床実習 実習期間:2019. 5.20 ~ 5. 31

2週間の穴水総合病院での実習を終え、いまは寂しい気持ちでいっぱいです。私は生まれも育ちも神奈川県で、まあまあな都会で生きてきました。大学も神奈川県の少し田舎の方ではありますが、高度先進医療を行う800床の病棟があり、5年次には綺麗な大学病院での実習を行いました。そのため、今回選択実習で穴水にきたことで初めて田舎の生活を体感し、高齢化の進んだ社会や地域医療の実態を学ぶことができました。

まず、へき地医療や訪問看護や訪問診療など、病院外で行われる医療行為が多いことが印象的でした。奥能登では90歳代や100歳を超えた方が多く、70歳代の方が若く思えるほどに皆さんお元気にご自宅で生活されていました。訪問したお宅でも独居の方や高齢のご夫婦で介護なさっている方がいて、交通の便が悪く医療機関が少ない田舎において、病院外での医療行為は必要不可欠であることを実感しました。また医療従事者だけでなくデイケアサービスの方や食事宅配の方、近隣住民の方など町全体で支援することで、地域医療が担われているのだと思いました。今後日本全体で高齢化が進んだ際には、穴水の町をロールモデルとして、1人の医師として診療にあたっていきたいです。

次に、舳倉島への船が一度欠航になったにも関わらず行かせていただけたことも、良い思い出となりました。島民は多くありませんが、24時間365日常勤の医師がいることで安心して生活できるとのことで、Drコトーの漫画で読んだような生活を垣間見ることができました。無人になってしまう島も多い中で、とても貴重な場所だと思うのでこれからも残ってほしいと思います。

最後に、穴水での生活は想像以上に楽しいものでした。町の人々は優しく受け入れて下さいました。お酒も魚もとってもおいしくて、毎日幸せに過ごせました。中橋先生、橋本さんをはじめとする穴水総合病院の方々、あゆみの里の方々、穴水町の方々本当にありがとうございました。また遊びにきます、その際にはよろしくお願いします!!


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森 健さん(金沢医科大学医学部1年) 医療福祉体験実習 実習期間:2019. 5.22 ~ 5. 23

 1日目病院見学後、病院に隣接するあゆみの里という介護施設に行き、高齢者とお話したり食事のお手伝いをしたり、車椅子を押して散歩に行ったりした。私は88歳の元気なご老人と話したが、15歳から77歳まで大工の仕事で活躍されており、大工をやめてから10年は農業をなさっていたようで、凄く若々しい方だった。家で一人暮らしをしていたが転んで頭に怪我を負って入院されていて、その後あゆみの里にお世話になっているようだった。また私だけその場の流れで、胃瘻で栄養を摂る高齢者の方の様子を見学することができたが、とても苦しそうに体を揺らしている様子だった。認知症がかなり進んでいる患者さんの食事の介助も行い、とても大変だと思った。昼食休憩のあと車椅子を押して散歩に行ったが、坂や段差も多くかなり体力を使った。介護士さんはもっと大変なことを毎日長い時間行っているのだと考えると本当に凄いと思う。

 その後、病院に戻り穴水町のやぶこし商店を題材にしたドキュメンタリービデオを見ることになり、田舎の生活感がありありと映し出されてノスタルジックな気持ちになった。

 2日目の午後から当初訪問医療についていかせていただく予定だったが、その日は訪問する場所がなかったらしく、救急外来の見学に変更になったが救急外来の患者さんが来る様子がなく、結局近くを散歩して町の様子を見ることになった。病院の周りには郵便局や銀行など日常でよく利用する施設が多かったが、駅周辺では記念館や飲食店があるだけだった。穴水市では人口の約半分が高齢者であり、病院を利用する人の割合が多いことから病院を中心にして社会を形成する「病院下町」として、少子高齢化が進む日本の新たな社会モデルを築き始めてるのではないかという話が凄く興味深いと感じた。

 散歩の後、実習に来ていた東海大学6年生向けの終末期医療に関する話を聞くことになり、死ぬとはどういうことか、安楽死や尊厳死について、色々な症例において胃瘻をするべきか否か等、倫理的な話が多く考えさせられる内容だった。

 私は手術がメインの臨床医が現状での目標なので、都会の人が多い病院で経験を積みたいと思っていて、地域医療に関しては今後に生かせることは少ないかもしれないが、逆にいま都会と関係ない地域の話を聞くことができて視野が広がって良かったと思うし、人間の尊厳については今後多くの患者さんと向き合い寄り添っていくうえで大切にしていきたいと思う。


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六車 彩夏さん(金沢医科大学医学部1年) 医療福祉体験実習 実習期間:2019. 5.22 ~ 5. 23

今回、実習を通して多くのことを学ぶことができました。穴水は高齢化が進んでおり、地域に根付いた医療とはどういったものなのかを知ることができました。

あゆみの里では老健施設がどういった施設なのか、また食事の介助や日々の生活のお手伝いをさせて頂いて高齢者の介護の大変さを改めて知ることができました。食事は一人一人違っていて、スタッフさんはそれをきちんと覚えてすごいなと思いました。

 

二日目の兜診療所では地域医療を担っていくにはどういった医師が必要なのか、またどんな知識が役に立つのかを学びました。医師として診療をただ行うだけではなく、患者さん一人一人を取り巻く環境を理解し、高齢化地域では特に患者さん本人だけでなく、その家族との連携をとることが大事だと分かりました。

 

中橋先生から学んだ終末期医療についてはいろいろ考えさせられる所がありました。「死」とはどういったものなのかについて、人の記憶からその人が消えてしまったら「死」なのではないかということに感銘をうけました。また、胃ろうのお話で人工的な死、自然的な死を考えたとき私は自然的な死が良いように思っていましたが、講義を受けて考え方が変わりました。七夕の短冊の写真をみて、「おさしみを食べたい」という一言から色んな想像をし、医師の仕事は食べさせないようにするのではなく、食べれるようにしてあげるにはなにができるのかを考えることだとおっしゃていたことが非常に印象に残りました。改めて医療従事者になるためにはもっと広い視野を持ち、深く物事を考えながら日々の生活を送っていくことが重要だと思いました。

 

二日間の実習を通して地域医療の現状を知ることができました。大学では学べない生の医療現場を見ることができて面白かったです。貴重な経験をありがとうございました。


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安井 佑希さん(金沢医科大学医学部1年) 医療福祉体験実習 実習期間:2019. 5.22 ~ 5. 23

 私は石川県出身ですが、今回の医療体験実習で初めて穴水町に来ました。これまでは牡蠣が美味しい、遠藤の出身地ということくらいしか知りませんでした。

 今回の実習を通して、まずは穴水町の現状、そして穴水だけでなく地域の医療の現状を知りました。65歳以上の高齢者が約半数を占めている地域では、一人暮らしの高齢者も多く、認知症や臓器不全などで一人暮らしを宇づけることが困難になっても、施設がなかなか空かないで困っている。また、医療スタッフの高齢化が問題となりつつあることがわかりました。しかしながら、地域で協力し合い、送迎や他の人にできないことを各自が手伝い、お互いがお互いのケアをしようとする姿勢や、医療側としては住民の要望を聞き入れた診療予定や施設の割り振りなどで人員不足などをカバーしていくといった対策を講じていました。地域医療のもう一つの問題としては、若いスタッフが増えづらいということですが、これに関しては奨学金制度を利用して補っていました。

 病院の周りにはコンビニやスーパーマーケットもあり、高齢化社会の縮図として、病院に行くついでに買い物をするといった需要が生まれており、中橋先生がおっしゃられていたようないわゆる「病院下町」ができつつある、穴水はそのモデルの一つかもしれないという考えに大きく共感しました。ゆくゆくは交通網も病院中心に展開し、地方が連結した病院都市として、超高齢化地域が繋がっていくのかも・・といった想像もできます。

 二日という短い期間でしたが、地域医療について非常に多くの新しいことを学ぶことができ、また、穴水町のことを沢山知ることができて大変感謝しています。短い間でしたが本当にありがとうございました。

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小浦 隆太郎さん(金沢医科大学医学部1年) 医療福祉体験実習 実習期間:2019. 5.20 ~ 5. 21

 520日、21日の二日間、金沢医科大学の医療福祉体験実習の一環として滞在させていただきました。医学部に入って2カ月足らずなので医療の中身をはっきりと認識できたわけではありませんでした。しかし二日間滞在したことでそれまでおぼろげだった分野や医療に近い看護、介護といった分野の明確なイメージを持つことができました。

 一日目は公立穴水総合病院に付設されているあゆみの里という施設にお邪魔させていただきました。そこでは入居者の方々とのレクリエーションや、彼らの着替えの介助、髪や手足を乾かすこと、食事の介助、車椅子を押して彼らの散歩を介助することなどをさせていただきました。私は以前デイケアの施設にお邪魔させていただいたことがありましたが、本格的な介護となると経験したことがありませんでした。今回も体験実習ということで現場の方々が通常なさっていることよりは簡単なことをさせていただいたように思います。それでも実際に体験することにより、介護を行う上での様々な心構えが感じられたように思います。非常に知見を深められる実習となりました。

 二日目の午前中は兜診療所の診察風景を見学させていただき、午後は三件の訪問診療にお供させていただきました。兜診療所で見学していた時にいらした患者さんはわずか五人でした。これはその診療所の基準から言っても少ないようでした。田舎における診察は大変ゆとりのあるものに感じられました。しかしその日は内科の担当の日で、整形外科の担当の日はもっと忙しいとのことでした。私はここでの体験から、どんなに過疎化しても診療所がある限り、住民の方々の足が有る限り、医療は成り立つという意見を持ちました。

 その日の午後、訪問診療に連れ立って行かせていただきました。いずれの患者さんも高齢で老年医学に長けていないと診察が難しく感じられました。私の推測ですが彼らは医療を受けたくても自力で医療機関にかかることが難しい方々なのではないかと思いました。そこで訪問診療というものが出てくるのを実際に見て、各地で議論されている地域によりそう医療だとか、地域包括ケアシステムだとかの実践的なものを見たように思います。何れにせよこの二日間においては、過疎地の医療というのは様々に議論されてはいますが、実際に運用できているし、これからも運用していけるだろうという考えを持つに十分な体験をさせていただきました。

 貴重な体験をさせていただきありがとうございました。


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平尾 建人さん(関西医科大学医学部6学年) 学外臨床実習 実習期間:2019. 4.1 ~ 4. 12

私は2019年4月1日から2週間の間,地域医療について学ぶために公立穴水総合病院で実習させていただきました.

自分の出身地の名古屋近辺や大学のある枚方はどちらかといえば都会であったので,地域医療を直に学ぶ機会としてはとても貴重であり行く前から実習を楽しみにしていました.

今回の実習はこの「能登・穴水」という地域を学ぶことから,始まりました.能登北部地域の人口減少,超高齢化などといった問題は年々悪化しており,これはこの地域を始めとする地方だけの問題ではなく日本全体の未来を表していると教わりました.まただからこそこの場所での医療は,将来日本全体が抱える超高齢化という問題の答えを今探していくということであると説明を受けて地域医療の大切さに改めて気付かされました.

今回の実習は大学病院での実習とは違い病院外での活動がとても多かったのが印象的でした.穴水町に開業医が少ないという理由もあり,総合病院としては訪問診療や訪問看護が多いということでした.また兜診療所での訪問診療や隣接するあゆみの里にも帯同させていただきました.これらの実習では高齢化の実態や地域医療の在り方というものを身を以て体感することができました.高齢者の中には身体的理由や交通手段の有無で病院に来ることが難しい人や,寝たきりの状態でも入院せず家に残りたい人など理由は様々でしたが,このような人々の想いに寄り添い答えていくことが地域医療に求められているのだと思います.また訪問先は近い場所もあれば車で20分程かかる場所もあり,1軒1軒回っていくのは医療側の負担が大きいという中で,医師を始めとして医療従事者全体で効率化を図る・職種を超えて協力していくといった考えを持てていることが凄いことだと感じました.

実習で一番印象的に感じたのは地域の連携や人との繋がり方でした.病院内や医療・介護の現場では勿論ですが,町ですれ違う人や飲食店など行く先々でも先生は話かけられ地域住民の方とコミュニケーションをされていました.また初対面で外部から来た自分達に対しても地域の方々は非常に優しく接してくださいました.人口の減少や高齢化が進む中でも,その残った人同士が互いに繋がり協力しあっていくことが非常に大切であり,地域医療を支える一つの鍵となっているのだと思いました.

今回の実習では地域医療の実態を知り,地域医療と抱える問題というのは決して他人事ではなく将来必ず直面するものであると認識することができました.学んだことを忘れずにいつかは地域医療に携わっていきたいです.

この実習中,中橋先生を始めとする対応して下さった病院職員の方々には大変お世話になりました.本当にありがとうございました.

実習外でも先生方にご飯や輪島の観光に連れていってくださったり,休日に能登を散策したりと,能登の人と自然の暖かさに触れることができあっという間の2週間でした.

いつかまた能登に来られる日を楽しみにしています.


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金山涼加 さん(関西医科大学医学部6学年) 学外臨床実習 実習期間:2019. 4.1 ~ 4. 12

 平成3141日からの2週間実習させていただきました。新しい元号「令和」の発表を見るところから実習が始まりました。

 外来実習では、私の大学の附属病院で戦時中に看護師をされていた患者さんが懐かしそうに当時の話をして下さり、こんな離れたところにも大学のことを思ってくださる方がおられることをうれしく思いました。

 実習では、院内だけでなく訪問看護や訪問診療で患者さんのご自宅に伺う機会も多かったです。ご自宅に伺うことで、患者さんの生活やご家族の介護の負担もみることができて、診察室とは違う在宅ならではの医療をみることができました。患者さんの状態によって介入の仕方が違うこともわかりました。また、その道中に看護師さんと先生が車ですれ違った患者さんに挨拶したり、ここは○○さんの家の近くやねといった会話をしたりされていて、本当に地域に密着した医療をされているのだなと感じました。

中橋先生のレクチャーでは、地域医療と終末期医療について教えていただきました。実際に患者さんのご自宅に伺って地域をみてから聞く地域医療についてのレクチャーはとても分かりやすく、地域包括ケアシステムなどのいままでにも知識としては知っていた概念をはじめて実感をもって捉えることができたように思います。終末期医療についての話では、いまの終末期医療の在り方、問題点、今後の課題など分かりやすく教えていただけました。その中で一番印象的だったのは、「人生を全うした感」を感じられるかどうかが大切だというお話です。終末期医療についても終末期の患者さんの在宅診療にも同行させていただいたので、実感をもって聞くことができて、とても勉強になりました。

穴水町の高齢化社会は日本の未来だと伺い、今後日本全体が直面していく問題を穴水町ではいち早く経験しているのだと感じました。しかし、地域のつながりでそれらの問題を乗り越えていると感じたので、日本の都会で地域におけるつながりが少なくなってきている現状で、同じように高齢化社会をむかえて乗り越えていけるのか、不安な気持ちになりました。今現在、高齢化が進んでいる地域で医療が重要なことはもちろんですが、そこでの医療から学んで都会における地域医療に活かしていくことも重要だと思いました。

家庭医療や終末期医療に関心があったので、実際の現場を沢山みせていただけてとても有意義な実習ができました。中橋先生をはじめ先生方、スタッフの方、地域の方々もみなさん優しく受け入れてくださり本当にありがとうございました。穴水で実習できて良かったです。


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木村 未祐奈 研修医(聖マリアンナ医科大学病院) 研修期間:2019.2.4 ~ 3. 3

"能登は将来の日本の縮図である"その言葉の意味を考えながら1か月間研修をさせていただきました。

公立穴水総合病院では、地域の中核病院として救急患者や入院患者の受け入れが可能であり、急性期疾患の治療を提供することができます。その一方で、訪問診療や兜地区の診療所のように医師・看護師が患者の傍へ出向くことで、病院に来られない、ないしは行きづらい患者さんに対しても定期診察や治療薬の投薬を行っています。高齢者が多い能登において、"病院が患者に近づく"という仕組みは患者にとってはありがたく、また疾病の早期発見・治癒につながると感じました。勿論病院の中でも外来診療が行われており、そこにはかかりつけ医として慢性期疾患の管理を担っている姿がありました。大学病院ではかかりつけ医の役割は無いため、患者との関係は希薄になりがちです。しかし穴水町には開業クリニックが少ない上に公立穴水総合病院と同等の機能を有する中核病院が無いため、ここでは患者一人一人の生活や家族関係などを把握した上でかかりつけ医の如く診療にあたる必要があります。一般的な診察や検査、治療薬の処方にとどまらず、時には福祉施設や公的機関との連携が必要になることもあります。ここでの診療は"病気を診る"より"患者を診る"と表現した方が正しいでしょう。

さて冒頭の言葉の意味ですが、日本に単に高齢者が増えるということだけでなく、今後の医療の在り方も同時に考えなければなりません。近い将来、病院が画一的な医療を提供していればよい時代は終わり、その地域が求めている医療を提供することが必要になると考えられます。公立穴水総合病院は地域住民が求めている医療を的確に提供しており、地域医療に関しては"近未来的な"医療を行っていると言えます。

ところで能登は"世界農業遺産"に指定されたことがうなずけるような豊かな自然に恵まれています。訪問診療の道中に目にする白銀の山々や静かな海は、見る度に心が穏やかになりました。更に地物の魚介は本当に美味しいものばかりで、研修中に何度も舌鼓を打つ機会がありました。研修のみならず食事や生活に関しても素晴らしい体験ができ、人生の中で指折りの心に残る1か月を過ごすことができました。

研修だけでなく生活に関しても地域的な経験ができるのは、公立穴水総合病院の研修プログラムならではないかと思います。素敵な体験をさせていただいた病院関係者並びに能登の方々に心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。


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青木 裕哉さん(金沢大学医薬保健学域医学類5年) BSL総合診療 実習期間:2019. 2.19 ~ 2. 27

今回の穴水の実習ではとても多くのことを学べました。内容としては、訪問診療、救急外来の見学、地域医療についての講義が主なものでした。

 訪問診療では、穴水町の寝たきりの高齢者や独居の高齢者の方の訪問をはじめ、兜診療所での外来見学をしました。授業では見たことがあったのですが、実際に地域をまわってみたことで、地域医療の重要性や人手不足の深刻さを感じることができました。

 救急外来の見学では、救急車が2台と歩いてくる人が4人ほど来ました。僕は研修医の方が対応しているのを見ているだけでしたが、卒業して2年でこれほど様々な判断ができるようになるのだなと感心しました。研修はしっかりしたところでするべきだなと思いました。

 中橋先生による地域医療の講義では、今まで自覚を持って聞いていなかった地域医療の重要性を再確認できました。中でも、能登は十数年後の日本の縮図というお話が、興味深い考えだなと思いました。 

 穴水総合病院での実習全体での感想は人の暖かさでした。指導してくださった先生方や一緒に地域医療実習で来られていた研修医の先生は忙しい時間をさいて熱心に様々な指導をしてくださいました。また、ほかの医療スタッフの方々や事務の方々も毎日声をかけてくださいました。そうした医療従事者の方だけでなく、患者さんもねぎらう言葉をかけてくださいました。こうした人の暖かさを強く感じることができるのは、地域医療ならではだなと感じました。

  関わってくださった方々にとても感謝したいです。実習はもちろんですが、ご飯に連れて行っていただいたり、様々な話を聞かせて頂いたりしたことは、とてもいい思い出として残り続けるだろうと思います。本当にお世話になりました。もっといたいなと思える場所でした。ありがとうございました。


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山川 央さん(関西医科大学医学部3学年) 配属実習 実習期間:2019. 1.21 ~ 2. 15

今回の地域医療実習は、事前に実習内容や寝食の場がどの様なものか分からなかった為、多くの不安がありました。しかし、3年生の知識レベルでも理解出来る実習内容や説明をして頂くことが出来、今後の臨床実習でも活かせる経験を、病院内だけでなく離島訪問や訪問診療等を通じて多くすることが出来ました。こうした点から、3年生という早期ではありましたが、穴水病院での実習に参加する事で、医療人として大きく成長出来たと感じています。また実習中の生活においても、能登の海の幸や特産品をごちそうになったり、困ったことがあれば直ぐに対応して頂けたりと、大きな不安を抱えること無く、約1ヶ月間を過ごすことが出来ました。

  実習では、地域コミュニティーの見回り活動があることで、1週間に1度しか自宅を訪問出来ない医療者に変わって、地域の方々に患者さんの変化に気づいてもらえると分かった点が、特に印象的でした。このように、人間関係が疎遠となりがちな都市部の暮らしとは異なる、昔ながらの地域コミュニティーが穴水町にはありました。中橋所長の話では、40年後には日本の多くの地域が穴水町と同じ医療状況を迎えることになります。そして当然、今の都市部にも穴水町が抱える問題が起こります。しかしその時、私の所属する大学がある大阪府において、住民同士による助け合いが十分に行われるのか不安に感じました。一方で、この実習で学んだ医療と住民との在り方という考え方や方法論を都市部においても広げて行くことが出来れば、問題の解決に役立つのではないかとも思いました。

 

また同時に、実習を通して予防医学がますます重要になると思いました。例えば穴水総合病院では、糖尿病教室が開催されており、地域住民の方々に糖尿病の予防や早期発見の為の方法について説明が為されていました。また、妊娠後に風疹予防の方法を知らされた時には既に胎児に影響が及んでいる可能性があると教えて頂いた為、妊婦さんには特に予防医学が重要であると感じました。風疹予防の為の啓発を行う場は、妊娠前の女性が風邪などで受診した時だと教えて頂きましたが、健康な女性がこうした機会を持つことは困難な為、これら健康教育を受けやすい体制を、自治体・医療者側から作り上げる必要があると思いました。

 1ヵ月間の実習を通して、穴水総合病院のどの分野の職員の方々も、患者さんのことを思い、熱心に仕事に取り組んでおられると感じました。また、顔なじみの患者さんも多いためか、気軽に声をかけ、最近の体調に変化は無いかや、仕事上の苦労について等の聞き取りをされていました。ここから、地域の中で、日々の付き合いの中から形成されて行く、患者さんと医師の良好な関係性を垣間見ました。

最後に、実習中に出会った患者さんに温かく迎えて頂けた点が、非常に嬉しかったです。更に職員の方々も、業務の内容などを親切に教えてくださり、質問にも丁寧に答えてくださいました。また、小浦先生の指導の下、問診の体験が出来た点は非常に良い経験となりました。これまで見学主体の実習が多かったのですが、実際に患者さんの問診をすることで、緊張感があり、責任感も感じる場となり、逆に医師を目指す上で現在の自分の力の低さを自覚する機会となりました。また、石﨑先生や丸岡先生、山﨑先生の診察を見学させて頂くことで、今後患者さんや看護師さんと信頼関係を形成して行く上で大いに参考になる事柄を学べました。こうした事は、穴水総合病院で実習をしなければ得られなかった経験でした。

 以上の点から、今後高齢者に対する医療がますます重要性を増す中で、どのような医療を各地域で行なって行くべきかを考える、とても良い機会となった実習でした。穴水総合病院の皆さま、短期間でしたが、大変お世話になりました。今回の学びを、今後の医師としての人生に活かして行きたいと思います。


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岩橋 真子さん(関西医科大学医学部3学年) 配属実習 実習期間:2019. 1.21 ~ 2. 15

 今回、約一か月間、穴水総合病院で実習させていただき、普段の学内実習では学べない多くのことを学ぶことができました。実習期間中にわたしが感じたのは、都心部と過疎地における医療システムの違いです。例えば、過疎地では、医師が直接患者さんの自宅へ車で出向く訪問診療があったり、病院のない地域に診療所を設けて医師が日替わりで診療したりしますが、これらは都心部ではあまり見かけないことなので、とても新鮮でした。実際に訪問診療に行く地域は本当に山奥で病院はおろか薬局も店もないようなところだったので驚きました。それと同時に、訪問診療の不可欠さも痛感しました。

また、高齢者が多い過疎地では特に、外来においても様々な疾患を抱えた高齢者の方が多いので、総合診療的な診療が必要と感じました。外来見学を通じて、臓器別だけでなく機能別に疾患を考えることの大切さや、患者さんの問題を明確にするために患者に対して開かれた質問をしなければならないこと、など総合診療の核となることを教わりました。わたしたちも実際に外来をさせていただいたのですが、やってみると、開かれた質問と閉じた質問の割合が難しかったり、時には患者さんの家族と向き合わなくてはならなかったり、カルテを書くのが難しかったり、見学するよりも多くのことに気づけたので、とてもいい経験になりました。高齢者が多い地域は、認知症を患った患者さんが多いことも特徴だと思いました。認知症は、完治せず、よくなったこともわかりにくいため、家族、患者ともに治療を続けるモチベーションが下がったり、介護が大変であったりと、治療するのがとても難しいと感じました。そういったことも含めて、高齢化が進む地域においては患者さんが定期的に病院にかかることによって患者と医師との関係をつなぎ留めておくことは重要であると思いました。

過疎地域における様々な医療問題が問われる今、実際に、わたしが地域医療実習で感じたことは、思っていたよりも、地域と医療は連携が取れていて、へき地の人にでも様々な形で医療が提供されているので、誰でも医療を享受できる環境がしっかり整っていることでした。それと同時に、へき地の患者さんが三次救急にすぐかかれないことなど、医療機関不足、医師不足の深刻さや、地域医療の課題の多さも感じました。また、医師は、患者の疾患を診るだけで収まってはならず、コミュニケーションをとって、患者の健康観や人生観、家族や家庭環境など、患者一人一人における全人的な理解を深めたうえで、包括的な治療方針を立て、患者さんと向き合っていくことが大切だと感じました。

この一か月間、訪問診療などで実際の地域医療に触れたり、時には舳倉島に行って離島の医療について学んだり、本当に様々な貴重な経験をさせていただきました。最初は不安な気持ちもありましたが、私たちのために地域医療を熱心に教えてくださり、時には美味しい海産物を食べに連れて行ってくださった先生方、訪問看護の見学でお世話になった看護師さん、車での送り迎えなどしてくださった事務員さん、また暖かい穴水町の人たちに出会えて、今では穴水で実習出来てよかった、と思っています。この一ヶ月で私の地域医療に対する考えや価値観も大きく変化したので、この経験を生かしてこれからも勉強に励みたいと思います。

お世話になったみなさん、一か月間、本当にありがとうございました。


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真柄 亮太 研修医(金沢大学附属病院) 研修期間:2019.1.1 ~ 1. 31

 1月だけという短期間でしたが、公立穴水総合病院にて地域医療研修を行わせていただきました。私がこれまで研修を行ってきた大学病院であったり急性期病院では体験したり考えて来なかったことを経験し、有意義な研修となったと思います。とりわけ、老年期医療と地域医療をいかに持続させていくかに関して考えるよい機会となりました。

 穴水総合病院は、急性期の医療を提供しつつ、その主な役割は高齢者の慢性期疾患に対処するものでした。これまで研修してきた病院では、多くの場合、地域の病院やクリニックからの紹介患者に対し急性期医療や高度医療を提供し、治療が終われば、再び元の紹介病院へ戻ってもらうことを目標としていました。一方、奥能登地域には開業医が少ないこともあり、穴水総合病院は、いわゆるかかりつけ医の役割も担っていました。高齢者の診療にあたっては、治療の提供だけではなく、生活環境、ADL、認知機能等を把握し、受療行動の適正化、予防のための適切な情報提供、介護保険加入の情報提供を行うことが必要であると、これまで多くは考えて来なかったことについて学ぶことができました。

 穴水総合病院には、地域包括支援センター、介護老人福祉施設、訪問看護ステーション等の施設が隣接しており、互いに連携がとりやすい環境にありました。高齢者は病院での医療だけではなく、生活全般のケアが必要となる場合も多く、これらの福祉施設と連携しやすい環境にあることは、情報共有や効率の面でとても有利であると印象を受けました。これからの時代の地域医療に関して、どうすれば持続可能な医療を提供し続けることができるのかについて問題の一つとなっていますが、医療福祉施設をまとめることに拠る効率化について考える機会を持つことが出来ました。

 私は、以上のようなことを考えたり学んだりしつつ1ヵ月の研修を行いましたが、これまでの研修環境や今後の進路等によって、ここで研修する人は各々注目すべきポイントや学ぶことは異なると思います。穴水周辺は、風光明媚な場所であり、おいしい食べ物もとても多いです。研修プログラムは、そんな穴水の良いところを味わうことが出来るイベントも含まれています。例えば、古民家民宿宿泊では、いろりを囲んで、食べきれないほどのおいしい食事をいただきました。地域医療を学びつつ、奥能登も味わうこができた、充実の地域医療研修でした。関係者の方はもとより、穴水町の人たちに感謝いたします。


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岩崎 一彦 研修医(金沢大学附属病院) 研修期間:2018.12.1 ~ 12. 31

 穴水総合病院で1カ月の研修でしたが、全体の感想としては、地域医療とは医療の質を落とさずかつ地域の特色にあった医療を提供することであると思いました。医療資源に関しても都市部の病院と比較しかなり少なく、限りある中で同様の医療を提供するために獅子奮迅している医療者の姿がそこにありました。

穴水地域は高齢化が進み、人口も減少傾向である中、訪問診療や訪問看護、訪問リハビリ、出張診療所や僻地医療などをサービスとして提供し遠隔の患者もフォローを行い、また地域とも各ステーションや地域包括支援センター、特別養護老人ホームや老人保健施設と密に連絡をとり共同して地域の医療を支えていました。私自身1年目勤務していた地域病院でも入院患者の高齢化がすすんでいるといった問題に直面していましたが、この穴水病院では高齢化率が50%近くになっており、入院患者や外来患者の平均年齢はさらに高くなっており、また老老介護の問題も目の当たりにしました。入院や救急の現場では提供される医療自体は同じことをしているのですが退院後の見通しを初期の段階ですでにプランニングすることで早期退院及び治療計画立案に寄与するということが地域医療で重要であることが認識できました。実際都市部の医療では退院後のフォローに関し比較的若年~中年の方では考える必要がほとんどなく、高齢者では福祉介護医療サービスの選択肢が豊富であることからあまり悩んだ経験は無かったため、その分野をしっかり勉強する必要があると感じました。また主治医意見書やポートフォリオ等も初めての経験でしたので、また新たな観点と未知の勉強しなければいけない分野が実感できたかと思います。

 私自身は救急を何度か実際に経験し、入院患者を何人か診させていただきました。私の1年目の研修病院は2次救急の病院であり最重症患者は別の3次機関に搬送されていたためあまり見る機会はなかったのですが、当院では地域の最後の柱の役目を果たしており様々な病態の患者様が訪れたことが印象に残っています。また入院管理に関しても内科全体を広く俯瞰する視点が重要となり、前述の退院後を見通した治療等も含め新たに発見する内容が多かったように思えます。

 穴水総合病院は全国から研修医が集まる病院と聞いていましたが、今月は私一人だけで実習を行わせていただき、先生方からも実際の地域医療に携わる苦労や考えること等を余すことなく聞けたかと思います。私は金沢大学の地域枠であり、医師3年目に能登地域の病院の勤務が義務付けられていることから前もって予習したいと考え当病院へ実習させていただいたのですが、地域医療の実際を研修医段階で知ることができ、来年以降の私自身の勤務にとって良い刺激になったと感じました。また私は専攻を呼吸器内科としているのですが、地域で非常に求められる分野であることを実感でき、更に勉学を深めようというやる気が湧きました。

 最後になりますが、今回の私の実習をご指導・ご支援いただいた全ての方に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。


 

藤原 美香さん(金沢大学医薬保健学域医学類5年) BSL総合診療 実習期間:2018. 12.4 ~ 12. 12

 私は、穴水町に限らず日本の様々な僻地が抱える医療問題を認識し、その解決策を見つけることを総合診療BSLの目標として穴水町にやってきました。

 訪問診療や訪問看護に同行させていただいたこと、能登北部地域医療研究所所長の中橋先生のお話を直接聞かせていただいたりしたことなど、私の総合診療BSLのゴールにつながりました。

都市部で簡単に受けられる医療サービスが、こちらの地域では受けられないという環境を目にしました。この差は、医師不足を解消するだけでは埋まらず、在宅医療(救急医療、看取りを含む)や生活習慣病予防などの新しい分野を充実させることも必要なのではないかということでした。たしかにその通りで、生産年齢人口が減少する中で体制を整えるのは難しいことだと思いますが、言ってみれば新しい分野の開発、それは前向きですごく魅力的に思えました。

 医療だけではなく農林水産業、観光業などさまざまな領域から地域を活性化させることも重要だと考えます。石川県出身でない私からみると、全国の他の地域に比べ、穴水町はまだまだ地域活性化の余地が残っているように思います。穴水にしかない魅力をうまく組み込んで、今の時代に即した新しい地域活性化が行われることを切に願います。

 訪問診療、訪問看護、訪問リハ、出張診療の見学や老健での看護師さんのお手伝いなど様々な経験をさせていただいたことで、視野が大きく広がりました。今後医療に携わる上で間違いなく糧となる時間となりました。穴水総合病院で実習することが出来て本当によかったです。患者さんも明るく接してくださり、むしろ私が元気をもらったほどでした。お世話になりました先生方やスタッフの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。


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西谷 友里 研修医(聖マリアンナ医科大学病院) 研修期間:2018.11.5 ~ 12. 2

今回穴水総合病院で研修させていただき、普段関東の大学病院で研修している私にとっては驚くこと、勉強になることが本当にたくさんありました。

入院・通院患者さんだけではなく、訪問診療やへき地での診療を一緒にさせていただいて、病院までなかなか来られない方達にとってそういった医療システムがいかに大事であるか実感させられました。

穴水町は今後の日本の未来像とも教えていただいたように、都市部ではこのような高齢化の進んだ地域から学ぶべきことは非常に多いと思います。

また、普段病気や予後にばかり目がいってしまいがちですが、患者さんの生活や社会的な問題、どう生きるかについて、患者さんとそのご家族と一緒に考えることの大切さを学ぶことができました。今回穴水で学んだことをしっかり活かし、今後も患者さんにとってベストを尽くせる医師になれるように頑張ります。

医療従事者の方々をはじめ、穴水町のみなさまに温かく迎えていただき、本当に楽しく充実した1ヶ月を過ごすことができました。本当にありがとうございました。

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朝倉 啓太さん(金沢大学医薬保健学域医学類5年) BSL総合診療 実習期間:2018. 11.1 ~ 11. 9

 今回、公立穴水総合病院で約一週間実習をさせていただき非常に多くのことを学ぶことができました。

訪問看護・診療や僻地の診療所などの実習は、地域医療実習でないとなかなか経験できないような実習内容であり、約一週間という短い期間ではありましたが、非常に充実した日々を過ごすことができました。

糖尿病、高血圧症、認知症といった高齢者に非常に多い疾患をもつ患者さんの問診・診察も実際にさせていただき、今後どの診療科に進んだとしても役に立つ経験を積むことができたと思います。一方で80代、90代で認知機能や聴力が低下しているような患者さんの診察では、コミュニケーションをとることに難渋してしまい、高齢者と接する訓練が今後まだまだ必要であると感じました。 

これまで、地域医療の高齢化、医師不足、医療機関不足、過疎化といった問題は知ってはいながら漠然としたものでした。しかし、今回実際に穴水町を訪れ地域実習を経験することで、改めてこのような問題の深刻さを肌で感じました。

現在、このような地域とそこに住む人々を支えるために穴水町においても様々な医療体制が整っており医療の地域格差は是正されつつありますが、今後ますます深刻化すると予想されるのでさらなる医療体制の構築が必要性だと再認識しました。また、このような穴水町が現在直面している問題は、穴水町だけでなくあらゆる地域で現在直面している、あるいは今後直面しうる問題でもあり、日本全国において看過することのできない問題だと感じました。

約一週間という短い期間でしたが、地域医療研究所の方々、病院・診療所のスタッフの方々はとても親切に接して下さり、この場をお借りしまして感謝申し上げたいと思います。

また週末には能登観光をしたり、能登の美味しい食材、料理、お酒を堪能したりと実習以外でもとても充実した一週間を過ごすことができ、最初訪れるまではやや不安でしたが穴水総合病院を実習病院先に選択して良かったと感じました。

今回得た知識や経験を今後の実習や研修に活かしていきたいと思います。

お世話になりました。ありがとうございました。

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水澤 由樹 研修医(東京大学医学部附属病院) 研修期間:2018.10.1 ~ 10. 31

1カ月公立穴水総合病院で地域医療研修をさせて頂きました。

お世話になった先生方やスタッフの方々、診療させて頂いた地域の方々に心から感謝申し上げます。

研修内容は、外来診療、救急当番、訪問診療、訪問介護、診療所や介護施設での診療、離島実習など多岐に渡りました。

特に印象的だったのは、訪問診療など患者さんの自宅を訪問したことです。車で能登の山や田畑、海岸沿いを移動し、古くて大きな日本家屋に何件もお邪魔させて頂きました。

そこで患者さんの病気以外の患者さんの生活の様子や家族や地域とのつながりなどを感じ取ることができ、これから患者さんの生活を支えていくためにどういった支援やケアが必要なのかを医師だけでなく看護師やソーシャルワーカーなど多職種で連携して考える重要性を学びました。今後、高齢化が進み、穴水町のように高齢者が人口の45%を超える市町村が増えていくことが予想され、今回穴水町で経験した高齢者への医療や生活支援、自宅での介護や看取りは今後は地域だけでなく全国どこでも直面しなくてはならない問題になっていくのだと思いました。

1カ月非常に有意義な研修をさせて頂きました。

今後、病気だけでなく患者さんの生活に寄り添った診療ができるよう心掛けていきたいです。



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太田裕美子 研修医(大阪市立総合医療センター) 研修期間:2018.10.1 ~ 10. 31

地域研修を終えて 

201810月の1ヶ月間、公立穴水総合病院で研修をさせて頂きました。

私が大阪で働いている病院は大阪環状線の中にある、大学病院から転院搬送依頼がある最後の砦のような病院でした。入院患者さんに対して急性期の治療を行い、慢性期病院への転院を見届けるといった仕事の内容の経験がほとんどだった私は、公立穴水総合病院での地域に根差した医療を経験することができたと感じています。

訪問看護・訪問診療を通して能登の診療形態を見ることができました。

患者さんの社会的立場やどういった形態の医療を受けたいかという解釈モデルを知り、具体的な医療を構築していく。それは患者さんとの他愛のない会話をすることで、得られるのだと体感することができました。

また地域医療検討会や日々の診療を通して感じたことは、医療スタッフの方々の"能登の人々をどうしていくか?"と常に考えており、信念を持って診療されていると感じました。

私も日々何が患者さんのためになるか、診療を担っている地域の医療をどう改善していけばいいのかを考えていかなくてはいけないと、改めて感じることができました。

日本の未来の形が穴水にはあると先生がおっしゃっていました。穴水地区での地域に根差した医療を研修できたことを今後の診療に活かすべく、日々精進していきたいと思っています。このような貴重な機会を設けていただき本当にありがとうございました。


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上野純子 研修医(聖マリアンナ医科大学病院) 研修期間:2018.9.1 ~ 9. 30

公立穴水総合病院での地域研修を終えて

穴水総合病院で1か月間研修させていただきました。この1か月間は訪問診療、訪問看護、訪問リハビリ、離島診療所の見学、老健施設への訪問など、私にとっては初めての連続で、とても勉強になる毎日でした。

高齢化が進み、人口も減少傾向であるこの穴水町では、公立穴水総合病院を中心に訪問リハビリ、訪問看護ステーション、地域包括支援センターの職員が密に連絡をとり、地域医療を支えています。しかし、医療資源に限界のある中で質の高い医療を支えていくためには医療従事者の努力だけでなく、地域住民の医療に対する理解や住民間のコミュニケーションが重要となってきます。穴水町は都市部と比較して医療機関へのアクセスが悪く、物理的な理由で満足に医療機関を受診できない方も多い印象を受けましたが、住民間の結びつきが強いため何かあっても近隣住民が異変に気付きやすいという印象も受けました。住民と医療機関の連携が更に密となるきっかけがあれば、早期の病院受診を促すことができ、より良い日常生活のサポートを提供できるのではと感じ、これは都市部でも見習うべきだと考えました。

研修初日のオリエンテーションで先生が「穴水町は高齢化率45%を超えており日本の将来の姿を映している」と仰っていたように、穴水町で起きている問題は、今後都市部でも問題となってくるでしょう。新たな問題に直面したそのときに、この1か月穴水で学んだことを活かしながら医療に携わっていきたいと思います。

今回の研修でご指導いただいた先生方や病院関係者の皆様、町民の皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。


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一森悠希 研修医(氷見市民病院) 研修期間:2018.9.1 ~ 9. 30

初期研修医プログラムの一環として、穴水町の医療の中核を担う公立穴水総合病院にて地域医療の研修を経験させていただきました。

この一ヶ月間は私のこれまでの研修期間において真新しいことの連続であり、多くのことを感じ吸収することのできた貴重な時間となりました。その最たるものとして、訪問形態による医療提供はとても印象的でした。都心部ではもちろんのこと、中小規模都市においても当然の如く受けられる医療が、山間部では決して当たり前ではないことを痛感しました。それらを是正する取り組みとして、訪問診療は普段病院にアクセス困難な人々が医療を受けることを可能にする非常に意義深いことであると思います。

また、穴水町の医療は少子高齢化に拍車がかかる日本の医療の未来図であると感じました。そう遠くない将来に、日本全域において直面するであろう問題が穴水町では既に起こっており、これらと如何に向き合い改善していくかが日本の医療体制を占う試金石であると思われます。

今回の研修を通して、これまで感じることのできなかった感覚を養うことができ、貴院にて研修を行うことができて本当に良かったと感じています。

ご指導下さりました諸先生方を初め、携わってくださった多くの方のおかげで非常に実りある研修を行うことができましたことを心より感謝しております。

この地で学んだことを、これからの自分の医師人生の糧とし、より一層精進して参りたいと思います。最後になりますが、一ヶ月間お世話になりまして本当にありがとうございました。

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大平 千夏 研修医(大阪市立総合医療センター) 研修期間:2018.8.1 ~ 8. 31

~穴水総合病院での研修を終えて~

 20188月の1ヵ月間、公立穴水総合病院で地域医療研修をさせていただきました。

これまで、地域医療に対する印象は、高齢化・過疎地での医療・医師不足などのキーワードが浮かぶ程度の漠然としたものでした。穴水総合病院では、入院・通院の患者さんはもちろん、僻地診療、訪問診療、訪問看護など院外で行うこれまでに経験したことのない診療を直にみせていただくことが出来ました。高齢化が進行し、交通手段の問題を抱える地域においては、通院が容易ではない患者さんが少なくなく、これらの在宅での医療行為がいかに必要なシステムで重要なものかということを実感しました。また地域医療は行政や医療機関だけでなく、患者さんとそのご家族、その他の地元住民の方の善意に支えられている側面も大きいということを知ることが出来ました。患者さんが抱える疾患はもちろんのこと、精神面や社会的背景・生活背景にまで踏み込んで治療にあたることが求められることを改めて考えさせられました。

私が普段勤務しているような都市部は、穴水町を始めとする高齢化・人口減少を経験している地域から学ぶべきことが非常に多いと感じました。この1ヵ月間、医療関係者の方はもちろん、地域の皆さんの優しさに支えられて有意義な日々を過ごせました。今後の診療においても穴水町で経験させていただいたことを還元すべく、現在だけでなく将来にも目を向けた医療を行っていきたいと思います。1カ月間本当にありがとうございました。

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伊藤 詩歩 研修医(東京大学医学部附属病院) 研修期間:2018.7.1 ~ 7. 31

今回の穴水での地域医療研修では病院内外で非常に多くの経験をさせていただき,勉強になったこと,考えさせられたことがたくさんあり,大変貴重な経験をさせていただきました.この1ヶ月間の地域医療研修で特に印象に残った経験は,訪問診療・訪問看護でした.今までは病院での入院患者の管理がほとんどでしたが,今回初めて在宅医療の現場を体験させていただきました.退院後の生活のサポート,通院困難な方に対してどのような医療を提供できるのか,普段の病院研修では学べないことを間近でみることができました.

 今回の地域医療研修で経験した医療は今後全国のあらゆる地域で必要となってくるものであり,自分が今後どの道を選択することとなっても直面する課題なのだと感じました.このような貴重な経験をさせていただき研修に携わっていただいた地域連携室・病院スタッフの方々,地域のみなさまにこの場を借りて感謝を申し上げます.

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鈴木 一設さん(群馬大学医学部医学科5年) 地域保健実習 実習期間:2018. 7.17 ~ 7. 20

公立穴水総合病院での実習を通して感じたこと

 穴水総合病院の方々、4日間という短い間でしたが実習をさせてくださりありがとうございました。

 私がこの病院での実習を選んだ理由としては、以前より能登に行ってみたいと思っていたこと、穴水総合病院に能登北部地域医療研究所があることを知り地域医療について学ぶことができると思ったことが挙げられます。

4日間という短い間ではありましたが、訪問診療、訪問看護、老健施設実習、兜診療所実習、へき地診療、能登空港防災訓練など多くのことを経験することができました。

 特に印象に残ったのは、訪問診療と兜診療所実習、能登空港防災訓練です。訪問診療と診療所実習では医師と患者さんのコミュニケーション・信頼関係が非常に重要であり、地域の方々11人と様々な話をしながら時間をかけて診療に当たっていたことが印象的でした。また、診療所は医療の場であると同時に地域の方々の交流の場でもあり、診療所には医療以外にも重要な役割があるのだと学びました。

 能登空港防災訓練に関しては、空港で必要とされている年一回の訓練に参加することができ、非常に貴重な経験であったと思います。訓練では、私は医師として1次トリアージを担当しました。空港の滑走路に歩いて足を踏み入れること、トリアージタグの使用、本番さながらの状態での負傷者の状態評価、医学生としてではなく医師としての行動、全てが初めての経験でした。頭の中ではやるべきことが分かっていても、限られた時間の中で素早く評価を行うことは難しく、このような訓練の重要性を学びました。

 この実習を通して、地域医療は単に地域で医療を提供することではないこと、地域医療の問題は医療者を増やせば解決するものではないことなど地域医療の実態を学ぶことができ、この実習をしていなければ地域医療について何も知らないままだったのだろうと思います。穴水総合病院で実習をさせていただくことができ、本当に良かったです。また、穴水は、豊かな自然、美味しいお酒と魚介類、暖かい人々に満ちた素敵な場所で、帰路に着く頃には寂しい思いで胸がいっぱいでした。穴水をまた訪れたいです。

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