Greeting ごあいさつ

金沢医科大学病院 病院長
伊藤 透(いとう とおる)

常に探求心とリーチマインドを持って

金沢医科大学病院は、患者さんそして地域医療に対し、高度な医療の提供、医学の進歩に貢献する先進医療の開発と評価、そして良医育成のための医療研修を行う病院として、1994年4月に北陸地方最初の特定機能病院の指定を受け、地域の基幹病院として新世紀へつながる患者さん中心の安全で質の高い医療を目指し、常に最新・最高の先端医療設備と各種医療システムを整備して参りました。

全スタッフが医学医療の進歩に貢献できるよう教育・研修を積み重ねながら、開院以来掲げてきた理念のひとつである「患者中心の医療」に沿った医療サービスを提供できるよう努力しています。また「人間性豊かで有能な医療人の育成」の理念のもと、医学生、看護学生の卒前・卒後の教育病院として豊富な臨床症例を通じ臨床医学の体験を深め、病者をいたわる人間性を醸成するための教育環境の整備にも力を注いでおります。

臨床研修センターは、2004年4月、研修医の充実した教育環境を整えることを目的として作られました。

さて、医師国家試験の合格は新たなる旅立ちへの始まりにしかすぎません。新しく研修医になられる皆様におかれましては、新型コロナウイルス感染蔓延に始まり、リーマンショック以上の社会的、経済的打撃の中での研修はストレスフルかと存じます。

国難と言われる環境の中でも、研修医になられる皆様は粛々と臨床経験を積んでいかなければなりません。どんな環境の中でも、常に一つの臨床的事象に対して、どうして、何故なのかという探求心とリサーチマインドを持ち、医療に取り組んで頂きたいと思います。

金沢医科大学病院では、特定機能病院である大学病院の特性を活かしたプログラムを用意致しております。人間味豊かな医師の育成を進めたいと考えております。そして、研修医皆さんのキャリアプランをより満足度の高いものにしていくことに努めて参ります。そのためには、受動的に学ぶのではなく、能動的に自分は今何を学ぶべきかの姿勢が重要であると思われます。また研修プログラムは必要に応じて変容も必要かと思っております。

新専門医制度は、医師としての質を高め、良質な医療提供を目的として、2018年4月から導入されております。この制度では、19の基本領域について、基幹病院及び連携病院内で3年間のプログラム研修が定められており、初期臨床研修後に専門医取得を目指す、いわゆる後期研修医は、「専攻医」とその名を変え、専門研修プログラムを行い、カリキュラムを通して指定された疾患の必要症例数を経験し、専門医認定試験に合格することが必要となります。

当院では各診療科が連携し、病院が一体となり、基幹病院として、基本19領域のうち18領域(1領域(救急科)については、石川県立中央病院に連携)について、専門研修プログラムを実施しており、大学病院としての強みを活かした高度医療の実践と、関連施設との連携による地域に密着した一般診療との両立で、充実した経験を積み重ね、専門医を確実に取得する体制を整備しており、今年度は初期研修を終えた臨床医24名が研修プログラムに登録し、次年度から、専攻医としてその専門性を高めるため、研鑽を積むことになります。

新専門医制度は、まだ、その歴史も浅く、新たな指針や修正により様々な試行錯誤が必要となることも予想され、関係の皆様方には、診療業務に加え、大変なご負担をお掛けすることになります。

金沢医科大学病院は、病院を挙げて新しく研修医になられる皆さんを応援致します。そして、将来私共と共に、地域医療のみならず石川県全域、並びに受診される患者さんの医療に貢献して頂くことを強く希望致します。

臨床研修センター部長
飯沼 由嗣(いいぬま よしつぐ)

恵まれた環境を生かし、充実した研修生活を

金沢医科大学病院にようこそ!

皆さんの前には、医師として無限大の可能性が拡がっています。しかし無限大の可能性を前にして、きっと不安も感じていることでしょう。

心配ご無用。これはすべての医師が経験することですから。むしろ不安がない方が心配です。いろいろな経験を積んでいくなかで、だんだんと不安がなくなり自信がついてきます。大学病院の良い点は、その不安や疑問を解決できる手段が豊富なことです。

初期臨床研修は、医師としての将来設計を考える上で、非常に重要な時期となります。このため、当院では自由選択枠の多いカリキュラムを設定しており、研修医の皆さんの希望に沿った研修ができるように可能な限り配慮しております。また、後期臨床研修では、専門医となるための研修を行うこととなります。大学病院である当院では、ほぼすべての診療科の専門医コースが準備されており、身近に様々な分野の経験豊富な専門医が何人もいます。また図書館や電子ジャーナルなど自分で勉強する手段にも困りません。このような恵まれた環境を存分に生かして、充実した初期および後期臨床研修ができます。

我々も、皆さんが充実した研修を送り、医師として一人立ちできるように全力でサポートしていきたいと思っています。