Program Summary 病理プログラム概要

1.プログラム名

金沢医科大学病院 北陸地区 病理専門研修プログラム(定員 2名/年)

2.専門研修プログラム統括責任者

山田壮亮(臨床病理学 教授)

3.研修年限

3年間

4.当院指導医数

2名

5.連携施設(12施設)

石川県立中央病院、富山県立中央病院、金沢医療センター、市立砺波総合病院、富山市民病院、城北病院、公立松任石川中央病院、金沢医科大学氷見市民病院、恵寿総合病院、公立能登総合病院、石川県済生会金沢病院、長崎大学病院

6.研修プログラムの特徴・概要

金沢医科大学病院を基幹施設とする病理専門研修プログラムでは、豊富な指導教官による充実した指導と多彩な症例を経験することにより、安定して確実な診断を行える技能を習得し、将来にわたり継続的に地域医療に貢献、あるいは世界に羽ばたく病理専門医を育成することを主眼とします。一人の専攻医を複数の指導医が指導・評価を行うことにより、専攻医の技能習得状況を正確に把握しながら、適切な症例数を偏りのない内容で提供することが可能であり、各専攻医を信頼に足る病理専門医に確実に育てることを目指しています。さらに、生涯にわたりリサーチマインドをもって診療に携わる病理専門医の育成も目指します。金沢医科大学病院を基幹型施設とし、3年間は連携施設の適宜組み合わせをローテートして病理専門医資格の取得を目指します。各施設をまとめると症例数は豊富かつ多彩で、剖検数、指導医数も十分に確保されています。

7.研修モデル(各年次のローテート例等)

生検当番 切出当番日 解剖当番日 当番外(例)
午前 生検診断 手術材料切出 病理解剖 手術材料診断
(随時)迅速診断、生材料受付 小物(胆嚢、虫垂など)切出
       
午後 指導医による診断内容チェック 小物(胆嚢、虫垂など)切出 追加検査提出、症例まとめ記載 解剖症例報告書作成
修正 手術材料 切出 カンファレンス準備
カンファレンス参加

8.研修内容・方法

  • 1年目: 剖検(CPC含む)と基本的な病理診断および細胞診について学び、関連法律や医療安全に関して理解することを主な目的とする。大学院進学可能(以後随時)。
  • 2年目: 剖検(CPC含む)と、やや専門的な病理診断および基本的な細胞診断技術の習得を主な目的とする。この年次までに剖検講習会を受講する。可能であれば死体解剖資格も取得する。
  • 3年目: 剖検(CPC含む)と専門的な病理診断および専門的な細胞診断の実践を主な目的とする。この年次までに細胞診講習会、分子病理講習会、医療倫理講習会、医療安全講習会、医療関連感染症講習会など、専門医試験受験資格として必要な講習会をすべて受講する。

9.サブスペシャリティ領域との連続性

病理専門医取得とほぼ同時期に細胞診専門医の取得も可能です。また、病理専門医取得後には、分子病理専門医の取得も可能となります。

10.研修に関するお問い合わせ先

担当者 山田壮亮(臨床病理学) 電話番号 076-286-2211(内線25057、25329) E-Mail sohsuke@kanazawa-med.ac.jp