1.プログラム名
金沢医科大学形成外科専門研修プログラム(定員 5名/年)
2.専門研修プログラム統括責任者
島田賢一(金沢医科大学形成外科 教授)
3.研修年限
4年間
4.当院指導医数
5名、年間手術症例数:約1300例
5.連携施設(12施設)
【連携施設】8施設
- 石川県立中央病院形成外科(指導医:1名)
- 福井県立病院形成外科(指導医:1名)
- 厚生連高岡病院形成外科(指導医:2名)
- 小松市民病院形成外科(指導医:1名)
- 富山市民病院形成外科(指導医:1名)
- 市立砺波総合病院形成外科(指導医:2名)
- 金沢大学病院形成外科(指導医1名)
- 富山県立中央病院形成外科(指導医:1名)
【特別連携施設】4施設
- 能登総合病院形成外科
- 黒部市民病院形成外科
- 高岡市民病院
- 浅ノ川総合病院
6.研修プログラムの特徴・概要
形成外科は先天性あるいは後天性に生じた変形や機能障害に対して外科的手技を駆使することにより、形態および機能を回復させ患者のQuality of Lifeの向上に貢献する外科系専門分野です。形成外科領域における幅広い知識と練磨した技術を習得した形成外科専門医を育成するため、本プログラムでは基幹施設と連携施設の病院群で指導医のもとに研修が行なわれます。すべての北陸三県の主要病院のほとんどが連携施設で、基幹施設(大学)に近く生活しやすい環境で研修することができます。症例数は多く、専門医取得の要件となっている外傷、先天異常、腫瘍、瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド、難治性潰瘍、炎症・変性疾患、美容外科などを偏りなく研修することができます。希望があれば研修の一部に臨床系大学院を組み入れ、早期の学位取得を目指すことも可能です。
7.研修モデル(各年次のローテート例等)
【研修1年目】金沢医科大学:病棟グループ(3~4名)に配属され基本手術手技や外傷への対処、術後管理などを学びます。小手術を執刀します。
(教授のマイクロの手術の助手を務める1年目。医局には練習用のマイクロがある。)
【研修2年目】A連携病院:常勤医が2~5名の病院で指導医や先輩医師と一緒に診療を行います。大学より一人で対処できる疾患が多くなり、救急外来では「きれいに縫ってくれる先生」と重宝されます。
【研修3年目】B連携病院(同じ施設で2年間研修する場合もあります):執刀できる症例が増え、専門医取得のための症例を集め始めます。
【研修4年目】金沢医科大学:大学に戻って今までに経験していない分野の研修を中心に症例を担当します。執刀する手術の難易度も徐々にあがります。「将来は…を専門にしたいな」などと考えながら専門医試験に備えます。4年間の研修が終了した翌年に専門医試験があります。
(学生を助手に手術を執刀する4年目)
8.研修内容・方法
専門医になるためには専攻医1名あたり4年間で最低300例(内執刀数80例)の経験(執刀)症例数を必要とします。金沢医科大学および連携施設での研修で十分このカリキュラムを達成することは可能ですが、それぞれの施設で取り扱う疾患の分野にばらつきがあるため、不足分を補うように病院間での異動を行います。金沢医科大学研修期間中には、マイクロサージャリー、クラニオフェイシャルサージャリーなどより高度な技術を要する手術手技を経験し、臨床だけでなく実験を手伝うことで基礎研究に携わる機会をもち早期からリサーチマインドを育てていきます。また地方会での学会発表や症例報告などの論文作成を通してプレゼンテーション能力の向上を図ります。 には修得すべき専門知識の範囲とレベル、到達目標B には画像診断、IVR、放射線治療などの技能に関して求められる範囲とレベルが示されています。専攻医は、専門研修施設群内の施設で専門研修指導医のもとで研修を行います。専門研修指導医は、専攻医が偏りなく到達(経験)目標を達成できるように、放射線科領域専門研修カリキュラムに基づいたレベルと内容で学習指導をします。
9.サブスペシャリティ領域との連続性
日本形成外科学会認定の特定分野指導医として皮膚腫瘍外科分野指導医と小児形成外科分野指導医、再建マイクロサージャリー分野指導医、レーザー分野指導医があります。また、日本創傷外科学会認定の創傷外科専門医,日本頭蓋顎顔面外科学会認定の頭蓋顎顔面外科専門医,日本熱傷学会認定の熱傷専門医,日本手外科学会認定の手外科専門医,日本美容外科学会(JSAPS)認定の美容外科専門医があります。
10.研修に関するお問い合わせ先
担当者 岸邊美幸(形成外科) 電話番号 076-218-8172 E-Mail prs@kanazawa-med.ac.jp