1.プログラム名
金沢医科大学麻酔科専門研修プログラム(定員 8名/年)
2.専門研修プログラム統括責任者
高橋 完(金沢医科大学麻酔科学講座 教授)
3.研修年限
4年間
4.当院指導医数
10名
5.連携施設(8施設)
金沢医科大学氷見市民病院,滋賀医科大学医学部附属病院,加賀市医療センター,浅ノ川総合病院,市立長浜病院,福井赤十字病院,金沢脳神経外科病院
6.研修プログラムの特徴・概要
専門研修基幹施設である金沢医科大学病院,専門研修連携施設Aである金沢医科大学氷見市民病院,滋賀医科大学医学部附属病院,福井赤十字病院,市立長浜病院,浅ノ川総合病院,専門研修連携施設Bである,金沢脳神経外科病院はすべて高度先進医療から地域医療までを広くカバーしている。そのため,会議や勉強会,研修会などを合同で開催しやすく,専攻医 にとって大いにメリットがある。これらの病院群は専攻医に対し,整備指針に定められた麻 酔科研修カリキュラムの到達目標を達成できる教育を提供し,十分な知識と技術を備えた麻酔科専門医を育成する.本プログラムの特徴は,高齢者と小児の様々な麻酔を数多く経験できること,麻酔やペインクリニック,緩和医療,集中治療をバランスよく経験できること,研修中に社会人枠で大学院進学(金沢医科大学)ができること,そして石川県のみならず北陸の地域医療に貢献できることである。また,心臓血管外科麻酔やペインクリニックについては滋賀医科大学医学部附属病院麻 酔科にて豊富な症例を経験することも可能である。
7.研修モデル(各年次のローテート例等)
A(標準) | B(ペイン) | C(心臓麻酔) | D(集中治療) | |
初年度前期 | 本院 | 本院 | 本院 | 本院 |
初年度後期 | 本院 | 本院 | 本院 | 本院 |
2年度前期 | 本院 | 加賀市医療センター | 滋賀医科大学(心臓麻酔) | 本院 |
2年度後期 | 本院 | 加賀市医療センター | 滋賀医科大学(心臓麻酔) | 福井赤十字病院(集中治療) |
3年度前期 | 浅ノ川総合病院 | 滋賀医科大学(ペイン) | 本院 | 福井赤十字病院(集中治療) |
3年度後期 | 滋賀医科大学(ペイン) | 滋賀医科大学(ペイン) | 浅ノ川総合病院 | 金沢脳神経外科病院 |
4年度前期 | 金沢医科大学氷見市民病院 | 浅ノ川総合病院 | 市立長浜病院 | 浅ノ川総合病院 |
4年度後期 | 本院 | 本院 | 本院 | 本院 |
8.研修内容・方法
専攻医は研修カリキュラムに沿って,下記のように専門研修の年次毎の知識・技能・態度の到達目標を達成する.
- 専門研修1年目手術麻酔に必要な基本的な手技と専門知識を修得し,ASA1〜2度の患者の通常の定時手術のみならず,全身状態の悪いASA3度の患者の周術期管理やASA1〜2度の緊急手術,胸部外科手術,脳神経外科手術,帝王切開手術,小児外科手術などの周術期管理を,指導医の指導のもと安全に行うことができる.
- 専門研修2年目心臓外科手術,難易度の高い小児外科手術,さまざまな特殊症例の周術期管理を指導医のもと,安全に行うことができる.
- 専門研修3年目基本的に問題のない症例は一人で周術期管理ができるが,難易度の高い症例,緊急時などは適切に上級医をコールし,患者の安全を守ることができる.また,ペインクリニック,集中治療,救急医療など関連領域の臨床に携わり,知識・技能を修得する.
- 専門研修4年目指導医のもと,学会発表や学術論文作成を手がける.臨床実習学生や初期臨床研修医と一緒に麻酔を担当し,質問に対して適切に答えられる.専門医試験の準備を開始する.
9.サブスペシャリティ領域との連続性
当院では高齢者の手術が多く,加えて,小児外科,小児心臓血管外科,形成外科があるため,小児麻酔症例も豊富にあるのが特徴である.また,緩和医療のローテーションも可能である.集中治療・ペインクリニックといった麻酔科のサブスペシャリティ領域については,滋賀医科大学医学部附属病院麻酔科と連携しており,フレキシブルかつシームレスな研修が可能となっている。
10.研修に関するお問い合わせ先
担当者 高橋 完 電話番号 076-218-8130 E-Mail anesth@kanazawa-med.ac.jp 医局ホームページ http://www.kanazawa-med.ac.jp/~anesth/index.html