1.プログラム名
金沢医科大学病院 脳神経外科専門研修プログラム(定員 3名/年)
2.専門研修プログラム統括責任者
林 康彦(脳神経外科学 教授)
3.研修年限
4年間
4.当院指導医数
5名
5.連携施設(11施設)
【連携施設】4施設 金沢脳神経外科病院、金沢医科大学氷見市民病院、高岡市民病院、金沢赤十字病院 【特別連携施設】7施設 金沢大学、羽咋病院、金沢西病院、石川済生会病院、河北中央病院、千木病院、木島脳神経外科クリニック
6.研修プログラムの特徴・概要
金沢医科大学脳神経外科は北陸唯一の私立医科大である大学の理念として、良医の育成という建学の理念のもとに、開講以来、地域医療に貢献する脳神経外科専門医を育成し続けてきました。教室出身の専門医が石川県、富山県西部の連携及び関連病院の施設責任者を務めており、充実した専門医研修を行っています。脳血管障害、頭部外傷などの緊急性の高い疾患に対しては、研修期間中に独自に判断できる知識・技能が身につく経験を十分に積んでもらっています。さらに、間脳・下垂体腫瘍、脊椎・脊髄疾患、小児脳神経外科疾患の実績が多いため、これらのサブスペシャリテイ分野での研修もとても充実しております。科内の術前・術後カンファレンスのほか、脳腫瘍を中心とした病理・放射線科との合同カンファレンスなども脳神経外科専門医としての知識修得にとても良い機会だと思います。 金沢は、歴史の伝統・文化にとても秀でた地域ですが、関西圏・東海地区からのアクセスは良く、また 北陸新幹線も開業し首都圏からも近くなりました。全国から、地域医療に貢献する脳神経外科専門医を目指す研修医の皆さんとともに励んでいきたいと考えております。
7.研修内容・方法
幅広い疾患に対して、的確な検査を行い、正確な診断を得て、手術を含めた適切な治療を自ら行うとともに、必要に応じて他の専門医への転送の判断も的確に行える能力を研修カリキュラムに基づいて養います。 脳神経外科の幅広い領域について、日々の症例、カンファレンスで学ぶ以外にも、文献からの自己学習、生涯教育講習の受講、定期的な研究会、学会への参加を通じて、常に最新の知識を吸収するとともに、基礎的研究や臨床研究に積極的に関与し、 さらに自らも積極的に学会発表、論文発表を行い、脳神経外科学の発展に寄与できるよう心がけてもらいます。専門医研修期間中に筆頭演者としての学会(全国規模学会)発表2回 以上、筆頭著者として査読付論文採択受理1 編以上(和文英文を問わない)が必要です。
卒後研修における到達目標
(外科技術) | 手術助手にて基本的な手技の習得、脳血管撮影の助手 |
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(病棟業務) | 臨床経過の記載、術前・術後管理の施行、画像診断 |
(外科技術) | 脳血管撮影、脳室ドレナージ、慢性期頭部外傷手術、脳室腹腔シャント |
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(外来業務) | 神経学的診察法、診断・治療の初期計画の立案 |
(病棟業務) | 内科的外科的な判断と処置 |
(学術的活動) | 地方会などでの発表(指導下で準備、スライド作成) |
(外科技術) | 急性期頭部外傷手術、開頭術助手 |
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(外来業務) | 外来検査の指示・診断 |
(病棟業務) | 内科的外科的緊急事態での適切な判断と緊急処置 |
(学術活動) | 地方会での症例発表(スライド作成) 全国学会での発表(指導下) 症例報告などの論文作成(指導下) |
(外科技術) | 開頭術執刀、マイクロ手術助手、基本手技の指導 |
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(外来業務) | 単独での外来診察 |
(病棟業務) | 脳神経外科疾患の病理所見の判読 |
(学術活動) | 全国学会での発表(指導下) 症例報告などの論文作成(準備作成) |
(外科技術) | 脳腫瘍摘出術、脳動脈瘤クリッピング術、血管内治療、神経内視鏡手術(subspecialityに応じて) |
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(学術活動) | 学会発表、論文作成を単独で行う |
8.サブスペシャリティ領域との連続性
当科では日本脳神経外科学会専門医を取得後に、さらに取得可能な学会専門医として、日本脳卒中学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医、日本神経内視鏡学会技術認定医、日本脊髄学会専門医、日本がん治療認定医機構認定医、日本内分泌学会脳神経外科専門医、日本小児神経外科学会認定医、日本頭痛学会専門医、日本神経外傷学会専門医などがあります。
9.研修に関するお問い合わせ先
担当者 白神 俊祐(脳神経外科学) 電話番号 076-218-81741 E-Mail neurosur@kanazawa-med.ac.jp 詳細は当科のHome pageに記載されています