1.プログラム名
金沢医科大学拠点リハビリテーション科専門研修プログラム(定員 2名/年)
2.専門研修プログラム統括責任者
松下 功(リハビリテーション医学科 教授)
3.研修年限
3年間
4.当院指導医数
1名
5.連携施設(10施設)
【連携施設】10施設 やわたメディカルセンター、恵寿総合病院、石川県済生会金沢病院、城北病院、浅ノ川総合病院、金沢脳神経外科病院、医王病院、市立砺波総合病院、富山県リハビリテーション病院・こども医療センター、富山大学附属病院
6.研修プログラムの特徴・概要
金沢医科大学病院と関連施設との密な連携で、それぞれ特徴ある得意分野のリハビリテーション指導を分担して、広範囲なリハビリテーション分野を網羅できるプログラムである。ICUにおける超急性期のリハビリテーション治療から回復期リハビリテーション治療、地域での生活期リハビリテーション治療まで、リハビリテーション医療を広く研修できる内容になっている。以下の1〜5に本プログラムの特徴を記す。
- リハビリテーション医学の理念に則って診療できる医師の育成と日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医取得を目標とする。
- 多くの関連病院が連携し、多種多様広範囲のリハビリテーション専門技術の習得が可能である。
- 運動器系及び神経系の障害以外に、嚥下障害、廃用症候群、心・大血管疾患、呼吸器疾患、高次脳機能障害、がんのリハビリテーション治療、義肢・装具、地域リハビリテーション医療などが研修できる。
- ICUにおける超急性期から通常の急性期リハビリテーション診断と治療に携わることができる。
- 回復期リハビリテーション病棟での医療、在宅でのリハビリテーション医療まで地域で信頼される第一線の病院に勤務し、地域に根付いたリハビリテーション医療が研修できる。
7.研修モデル(各年次のローテート例等)
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | ||
1年次 | ローテート | 基幹病院 | |||||||||||
内容・目標 | リハビリテーション医学会入会 全ての疾患別リハビリテーション評価と治療立案を経験 嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査を経験 麻痺および切断に対する義肢装具療法を経験 エコーガイド下での痙縮に対するボツリヌス治療を経験 関節エコーを用いた関節炎の評価を経験 北陸リハビリテーション学会での発表 | ||||||||||||
2年次 | ローテート | 連携施設1 | |||||||||||
内容・目標 | 全ての疾患別リハビリテーション評価と治療立案を経験 回復期リハビリテーション病棟における担当主治医を経験 麻痺および切断に対する義肢装具療法を経験 痙縮に対するボツリヌス治療を経験 慢性疼痛患者に対する薬物療法を経験 関節障害に対する関節内注射を経験 | ||||||||||||
3年次 | ローテート | 連携施設2 | |||||||||||
内容・目標 | 全ての疾患別リハビリテーション評価と治療立案を経験 回復期リハビリテーション病棟における担当主治医を経験 麻痺および切断に対する義肢装具療法を経験 痙縮に対するボツリヌス治療を経験 慢性疼痛患者に対する薬物療法を経験 関節障害に対する関節内注射を経験 日本リハビリテーション医学会総会での発表 |
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | ||
1年次 | ローテート | 基幹病院 | |||||||||||
内容・目標 | リハビリテーション医学会入会 全ての疾患別リハビリテーション評価と治療立案を経験 嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査を経験 麻痺および切断に対する義肢装具療法を経験 エコーガイド下での痙縮に対するボツリヌス治療を経験 関節エコーを用いた関節炎の評価を経験 北陸リハビリテーション学会での発表 | ||||||||||||
2年次 | ローテート | 連携施設 | |||||||||||
内容・目標 | 全ての疾患別リハビリテーション評価と治療立案を経験 回復期リハビリテーション病棟における担当主治医を経験 麻痺および切断に対する義肢装具療法を経験 痙縮に対するボツリヌス治療を経験 慢性疼痛患者に対する薬物療法を経験 関節障害に対する関節内注射を経験 | ||||||||||||
3年次 | ローテート | 基幹病院 | |||||||||||
内容・目標 | 全ての疾患別リハビリテーション評価と治療立案を経験 回復期リハビリテーション病棟における担当主治医を経験 嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査を経験 麻痺および切断に対する義肢装具療法を経験 エコーガイド下での痙縮に対するボツリヌス治療を経験 慢性疼痛患者に対する薬物療法を経験 日本リハビリテーション医学会総会での発表 |
8.研修内容・方法
ADL、麻痺、痙縮、言語障害、高次脳機能障害、嚥下障害、内部疾患障害、関節炎などの評価、およびリハビリテーション治療の立案、疼痛管理、関節注射、ボツリヌス治療、薬物療法、義肢装具療法などを実践する。 施設は大学病院、一般病院、リハビリテーション専門病院の中から選択され、症例等で偏りのないように、専攻医の希望を考慮して決められる。 金沢医科大学病院には必ず勤務し、当院での勤務を含め3年間で2~4施設をローテーションする。原則、どの連携施設でも滞在研修期間を連続6か月以上とする。なお3年間で上記基準を満たさない場合は、3年を超えて研修を継続し、上記基準が満たされた時点で研修が終了となる。
9.サブスペシャリティ領域との連続性
日本専門医機構が定めるサブスペシャリティ領域との連続性はないが、所定の手続きをとることで、義肢装具専門医、リンパ浮腫保険診療医、心臓リハビリテーション認定医、日本嚥下医学会認定嚥下相談医などの、より専門性が高い資格を獲得することができる。
10.研修に関するお問い合わせ先
担当者 松下 功(リハビリテーション医学科) 電話番号 076-286-2211(内線25057、25329) E-Mail matsu-i@kanazawa-med.ac.jp