1.プログラム名
金沢医科大学臨床検査専門研修プログラム(定員 2名/年)
2.専門研修プログラム統括責任者
飯沼由嗣(臨床感染症学 教授)
3.研修年限
3年間
4.当院指導医数
2名
5.連携施設
連携施設はありません。当大学病院内で研修を行います。
6.研修プログラムの特徴・概要
日常的に膨大な患者情報と検体に触れることが出来る臨床検査専門医は臨床検査医学、臨床医学全般に関わる総合的な科学者と位置づけられ、この学際的側面は、日々の診療だけでなく各種研究にも参画できる能力を発揮することになります。 本研修プログラムでは、臨床検査医学総論、一般臨床検査学・臨床化学、臨 床血液学、臨床微生物学、臨床免疫学・輸血学、遺伝子関連検査学、臨床生理 学の基本7科目の研修を行います。また本研修プログラムは基幹病院である金 沢医科大学病院においてのみ研修をおこないます。 臨床経験豊富な他基本領域専門医取得者には、初期臨床研修修了後の専攻医と同じプログラム制の研修はそぐわないと考えられ、この場合は、カリキュラム制の研修を行うことを可能としています。また、初期臨床研修修了後に義務年限を有する場合や、特別な事情でプログラム制の研修が困難な場合にもカリキュラム制研修を選択できます。 (参照:https://www.jslm.org/recognition/physician/Q&Aver2.pdf
7.研修モデル(各年次のローテート例等)
臨床微生物、臨床血液学、臨床生理学集中研修時
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
午前 | 微生物検査研修 | 超音波検査研修 | 超音波検査研修 | 血液特殊検査研修 | 循環器内科外来補助 | ||
午後 | 超音波検査研修 | 感染対策研修 | 血液鏡検カンファランス | 感染症カンファランス | 血液鏡検カンファランス | ||
夕方 | 検査部会議 | 検査部内勉強会、またはRCPC | 血液鏡検カンファランス | 感染症カンファランス | 血液鏡検カンファランス |
臨床微生物学、臨床血液学、臨床生理学研修修了後
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
午前 | 微生物検査研修・業務 | 超音波検査研修・業務 | 指導医による指導、自己学習 | 血液特殊検査研修・業務 | 循環器内科外来補助 | ||
午後 | 検査室研修・検体検査診断業務 | 感染対策研修 | ICTラウンド | 感染対策研修 | 超音波検査研修・業務 | ||
夕方 | 検査部会議 | 検査部内勉強会、またはRCPC | 超音波カンファランス | 臨床科カンファランス | 血液鏡検カンファランス |
8.研修内容・方法
1年目には臨床検査総論を学び、続いて、臨床微生物学、臨床血液学、臨床生理学の研修として、グラム染色、感受性検査、末梢血および骨髄像、フローサイトメトリー、心電図、呼吸機能、 心臓超音波などの検査の実施も含めながら研修します。2年目には、病原微生物同定や骨髄像判読に関する知識と技能を身につけ、これらの検査報告書を作成することを日常的業務とします。その後、順次カリキュラムに掲載してある検査を研修します。3年目には、自身の専門性や希望に応じてさらに研修を続けます。研修と並行して、臨床検査医学に関わる研究もすすめ、学会発表、論文投稿を目指します。 カリキュラム制の場合は、研修期間は3年またはそれ以上とし、到達目標を達成できるような週間、年間スケジュールを指導医と相談の上、 業務との兼ね合いで設定します。
9.サブスペシャリティ領域との連続性
臨床検査の2階としての候補は、超音波、臨床遺伝、人間ドックなどが想定されます。これらが2階の専門医として認められれば、臨床検査全般の専門医として活躍しながらより専門性の高い活動が可能となります。
10.研修に関するお問い合わせ先
担当者 飯沼由嗣(臨床感染症学) 電話番号 076-218-8452 E-Mail kansen@kanazawa-med.ac.jp