Program Summary 産婦人科プログラム概要

1.プログラム名

産婦人科専門研修プログラム(定員 6名/年)

2.専門研修プログラム統括責任者

髙倉正博(産科婦人科学 教授)

3.研修年限

3年間

4.当院指導医数

7名

5.連携施設(5施設)

  1. 石川県立中央病院:石川県金沢市630床 県内医療機関で対応困難な高度医療、特殊不採算医療を担当し、特に重点医療として、高度集中医療センター、総合母子医療センター、がん医療センター、救命救急センター及び血管病センターを設置
  2. 小松市民病院:石川県小松市340床 石川県南加賀地域の基幹病院
  3. 公立能登総合病院:石川県七尾市434床 石川県能登中部を医療圏とする総合病院
  4. 県北医療センター高萩協同病院:茨木県高萩市199床 茨城県の北部地域を医療圏とする総合病院
  5. 金沢たまごクリニック:石川県金沢市特定不妊治療、体外受精・顕微授精の専門施設

6.研修プログラムの特徴・概要

金沢医科大学産婦人科のセールスポイントは、1) 手術など技術の指導において、担当指導医を決め個別に指導する体制、2) エビデンスを作るための臨床試験や治験への参加が多く、自然に EBM を身につけられる環境です。後期研修4年目の秋に産婦人科専門医を取得することができ、さらに希望があればサブスペシャリティのための研修に移行できます。また、大学院進学も積極的に支援しています。 女性の一生涯において、結婚、妊娠、出産は重要な出来事です。 我々が標榜する産婦人科は、今や妊娠出産のみならず、思春期、性成熟期、更年期、老年期 という女性の一生涯において関わってゆく領域になりつつあります。関わるということは、安全・無事に出産させ、病気を発見し治療するのみならず、 疾病予防の方法や健康的生活の方法を提案することなどを含みます。どのようにすれば、健康を維持できるかについて方向性を示すことも 産科婦人科の務めと考えています。金沢医科大学は、開学以来、「良医を育てる」ということを基本的理念にしています。

7.研修モデル(各年次のローテート例等)

研修ローテーション

専門研修の1年目は、原則として多様な症例を経験できる金沢医科大学病院で研修を行い、2年目以後に連携施設で研修を行います。

1年目 2年目 3年目
例1 金沢医科大学病院 連携施設 金沢医科大学病院 連携施設(地域医療)
例2 金沢医科大学病院 連携施設(地域医療) 金沢医科大学病院
例3 金沢医科大学病院 連携施設 連携施設(地域医療) 金沢医科大学病院

8.研修内容・方法

  • 研修1年目内診、直腸診、経腟・腹部超音波検査、胎児心拍モニタリングを正しく行える。上級医の指導のもとで正常分娩の取り扱い、通常の帝王切開、子宮内容除去術、子宮付属器摘出術ができる。婦人科の病理および画像を自分で評価できる。
  • 研修2年目妊婦健診および婦人科の一般外来ができる。正常および異常な妊娠・分娩経過を判別し、問題のある症例については上級医に確実に相談できる。正常分娩を一人で取り扱える。上級医の指導のもとで通常の帝王切開、腹腔鏡下手術、腹式単純子宮全摘術ができる。上級医の指導のもとで患者・家族からの ICができる。
  • 研修3年目帝王切開の適応を一人で判断できる。通常の帝王切開であれば同学年の専攻医と一緒にできる。上級医の指導のもとで前置胎盤症例など特殊な症例の帝王切開ができる。上級医の指導のもとで癒着があるなどやや困難な症例であっても、腹式単純子宮全摘術ができる。悪性手術の手技を理解して助手ができる。一人で患者・家族からのICができる。

9.サブスペシャリティ領域との連続性

産婦人科専門医を取得した者は、産婦人科専攻医としての研修期間以後にSubspecialty領域の専門医(生殖医療専門医、婦人科腫瘍専門医、周産期専門医(母体・胎児)、女性ヘルスケア専門医)のいずれかを取得することができます。

10.研修に関するお問い合わせ先

担当者 髙倉 正博(産科婦人科学) 電話番号 076-218-8143 E-Mail takakura@kanazawa-med.ac.jp