Program Summary 小児科プログラム概要

1.プログラム名

金沢医科大学病院 小児科専門研修プログラム(定員3名/年)

2.専門研修プログラム統括責任者

伊川 泰広(金沢医科大学 小児科学 教授)

3.研修年限

3年間

4.当院指導医数

4名

5.連携施設(7施設)

【連携施設】3施設 公立羽咋病院(石川)、恵寿総合病院(石川)、金沢医科大学氷見市民病院(富山) 【特別連携施設】4施設 志賀クリニック(石川)、とどろき医院(石川)、まるおかクリニック(石川)、内灘保健センター

6.研修プログラムの特徴・概要

当院の小児科専門研修プログラムは、「小児科医は子どもの総合医である」という基本的姿勢に基づいて3年間の研修を行い、「子どもの総合診療医」「育児・健康支援者」「子どもの代弁者」「学識・研究者」「医療のプロフェッショナル」の5つの資質を備えた小児科専門医の育成を目指します。そのために臓器に偏ることなく、小児期に起こる疾患を幅広く熟知するとともに、チーム医療・問題対応能力・安全管理能力と適切に家族への説明と同意を得る技能を磨きます。当院は大学病院としての高度専門医療の提供に加えて、1次から3次救急に対応する救急医療センターを有しています。小児科医として必須の救急疾患の対応と急性期管理の研修もできる施設です。さらに、2県にまたがる医療圏(石川能登中部医療圏と富山県高岡医療圏)にある連携施設で地域医療を経験し、地域の特性と病院の役割に応じた幅広い領域にわたり経験可能な体制です。

7.研修モデル(各年次のローテート例等)

研修 1年次 2年次 3年次
施設 大学病院 連携施設 大学病院
内容 領域別疾患 地域総合 領域別疾患
小児保健 小児医療 小児保健

小児科専門研修プログラムの年間スケジュール

1年次 2年次 3年次 修了者 スケジュール内容
4 研修開始ガイダンス(研修医および指導医に各種資料を配布)
研修手帳を研修管理委員会に提出し、チェックを受ける
研修手帳・症例レポート等を研修管理委員会に提出し判定を受ける
<研修管理委員会>
・研修修了予定者の修了判定を行う
・2年次、3年次専攻医の研修の進捗状況の把握
・次年度の研修プログラム、採用計画などの策定
<日本小児科学会学術集会>
5 専門医認定審査書類を準備する
<研修プログラム合同勉強会・歓迎会・修了式>
6 専門医認定審査書類を専門医機構へ提出
<日本小児科学会北陸・福井合同地方会>
8 <研修プログラム合同勉強会>
<小児科専門医取得のためのインテンシブコース>
<中部日本小児科学会>
9 小児科専門医試験
臨床能力評価(Mini-CEX)を1回受ける
研修手帳の記載、指導医とのふりかえり
<日本小児科学会石川地方会>
専門医更新、指導医認定・更新書類の提出
10 <研修管理委員会>
・研修の進捗状況の確認
・次年度採用予定者の書類審査、面接、筆記試験
・次年度採用者の決定
12 <研修プログラム合同勉強会・納会>
<日本小児科学会北陸・石川合同地方会>
3 臨床能力評価(Mini-CEX)を1回受ける
360度評価を1回受ける
研修手帳の記載、指導医とのふりかえり、研修プログラム評価
専門医更新、指導医認定・更新書類の提出
<日本小児科学会北陸・富山合同地方会>

8.研修内容・方法

1年次は金沢医科大学病院小児病棟および外来で領域別疾患(感染性疾患・内分泌代謝疾患・血液腫瘍疾患・アレルギー疾患・呼吸器疾患・消化器疾患・腎泌尿器疾患・循環器疾患・神経疾患)を担当医として研修します。うち3か月は新生児集中治療センター(NICU)で新生児疾患・先天異常疾患を研修します。2年次は連携施設(公立羽咋病院、恵寿総合病院、氷見市民病院)で主として外来担当医として研修(3-6ヶ月間)し、3年次は大学病院ですべての領域で総合的に研修します。3年間を通じ、外来での乳児健康診査と予防接種などの小児保健・社会医学の研修と救急疾患の対応を担当医として研修します。さらに、学会での症例発表と専門医資格取得要件である論文作成を指導します。

9.サブスペシャリティ領域との連続性

小児領域に特化したサブスペシャリティは小児神経専門医(日本小児神経学会)、小児循環器専門医 (日本小児循環器病学会)、小児血液・がん専門医 (日本小児血液がん学会)、新生児専門医 (日本周産期新生児医学会) の4領域です。本プログラムでは基本領域の専門医資格取得を中心としつつ、サブスペシャリティ領域の専門研修へと連続的な研修が可能となるよう研修計画を立案します。

10.研修に関するお問い合わせ先

担当者 佐藤 仁志(小児科学) 電話番号 076-218-8133 E-Mail pediat@kanazawa-med.ac.jp