医学の発展に寄与し指導者になる人材を養成
金沢医科大学は高度な知識と自立して研究活動を行える能力をもち、日進月歩の医学の発展に寄与すると同時に指導者ともなるべき人材を養成することを目的に、1982年(昭和57年)に大学院医学研究科を開設しました。
さらに、今日の急速な医学医療の変化に対応し社会的ニーズに効果的に応えるため、また医学教育研究のさらなる推進を図るため、2003年(平成15年)に改組、再編しました。
専攻の枠を越え、広く学際的な研究を進める
本大学院は「生命医科学」一専攻であり、生体機能形態医学、生体制御医学、健康生態医学の3専門分野に大別されます。基礎医学と臨床医学が相互に連携をとり、21世紀にふさわしい新たな教育研究が行えるように各専門分野には基礎医学や臨床医学の47専門科目を横断的、立体的に配置、専門科目を補完する共通科目10科目、専門医等養成系、特別研究から構成されています。
現在、約100名の担当教員が指導にあたっており、大学院生は、そのもとで広く知識を集積し、最先端の研究に従事して研究能力の涵養に努めています。
臨床の現場で働きながら学ぶ
2006年(平成18年)から社会人の就学に配慮した昼夜開講制度を導入し、さらに2013年(平成25年)からは初期臨床研修2年次からの入学が可能となりました。経済的支援制度として、奨学金や学納金の減免なども行っています。
金沢医科大学病院などで昼間は勤務医として働き、夜間は大学院生として学ぶことで、教育と研究の分野だけではなく、勤務先においても指導的役割を果たしうる高度専門的知識と能力を獲得する機会を得ることができます。
在学期間は4年間ですが、優れた研究業績をあげた場合は、3年間で博士(医学)の学位を取得できます。
専門医等養成系
文部科学省選定のプロジェクトにより、専門医等を養成するコースを設置しています。
E-Learning等webシステムを中心に履修できる教育システムです。
次世代北信がんプロフェッショナルがん専門医養成系
北陸・信州の医科系大学等とがん診療連携拠点病院の連携により、切れ目ないがん医療提供に必要な、専門分野以外のがん医療分野の最新情報も学修したがん予防、病理診断、放射線・核医学治療、在宅緩和ケア等を担う人材を養成します。また、オンライン教育や演習・講演会で多職種地域内連携を推進し、将来さらに少子高齢化が進む日本の地域がん医療の人材養成モデルの確立を目指します。「がん専門医養成系コース」は、所定の単位を修得することにより、学位取得とともにがん治療認定医(日本がん治療認定機構)申請に際し、必要となる学術単位10単位が適用となります。「インテンシブ医師コース」は、既に専門医資格や学位を有し、がん診療に携わっている医師が特定科目を履修することにより「次世代北信がんプロエキスパート医」の認定を受けることができます。