■ 大腸菌群と大腸菌試験で「陰性」の場合の記載方法 | |
【質問】
冷凍食品会社で品質部門を担当しています。冷凍食品の大腸菌群と大腸菌試験で「陰性」の場合の記載方法について教えてください。 大腸菌群・・・100倍試料液1 mlを2枚のデソキシコーレイト培地にそれぞれ接種して,「陰性」の場合の記載方法は「陰性/0.02 g」でよろしいのでしょうか, それとも「陰性/0.01 g」でしょうか。 大腸菌・・・100倍試料液1 mlを3本のEC培地にそれぞれ接種して,「陰性」の場合の記載方法は「陰性/0.03 g」でよろしいのでしょうか, それとも「陰性/0.01 g」でしょうか。 【回答】
(日水製薬・小高 秀正)
【読者からの関連質問】
冷凍食品を輸入販売しております会社で品質管理を担当しております●●と申します。いつも拝見して勉強させていただいております。3/14に記載された標題の件[http://www.jarmam.gr.jp/situmon3/daichokin-shiken-insei.html]について質問をさせていただきたくメールを致します。 大腸菌群と大腸菌試験で「陰性」の場合の記載方法の質問に対し, 回答者は氷菓の成分規格に準じて10倍希釈で暗褐色コロニーを認めなかったものに対し「推定試験陰性」といい, 100倍希釈では疑問が残ると回答しておられます。確かに「 (1) 3. 大腸菌群試験法 第1 食品の部D 各条の項の○ 氷菓の1 氷菓の成分規格の(3)の3. に準じて行う」と記載されていますが, その前の(1) 1. にて (長くなりますが転記します) (1) 1. 検体の採取および試料の調製 冷凍したまま容器包装の表面をアルコール綿でよくふき、滅菌した器具を用いて開封し、その内容の全体を細切りした後無作為に25 gを無菌的に滅菌ホモジナイザーにとり、滅菌リン酸緩衝希釈水225 mlを加えて細砕する。その10 mlを滅菌ピペットを用いて滅菌試料びんにとり、滅菌リン酸緩衝希釈水90 mlを加えてよく混和し、これを試料原液とする。 細菌数 (生菌数) の測定に関しては、1平板に30〜300の集落がえられるように滅菌リン酸緩衝希釈水で試料原液を段階希釈したものを試料とし、大腸菌群の試験に関しては、試料原液を試料とする 冷凍食品については, 試料原液は100倍希釈されたものと定義し, そのうえで (試料原液以外の) 手順 (方法) は氷菓に準じるとされていると解釈しておりました。冷凍食品のみ, 何故100倍希釈なのか疑問は残りますが, 規格基準に則って検査を行っていると云うことで「推定試験陰性」とは云えないのでしょうか??? 以上, 回答を宜しくお願いいたします。 【回答】
(日水製薬・小高 秀正)
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