■ 乳酸菌含有食品での一般生菌数測定法 | |
【質問】
乳酸菌含有の健康食品の一般生菌数の測定法について教えてください。 標準寒天培地で培養すると, 乳酸菌がシャーレの全面に発育してしまい, どれが一般細菌なのか判定するのに困っています。乳酸菌の発育を抑制するものでも添加するのでしょうか??? 他社試験室では乳酸菌製品をどのように検査されていらっしゃるのでしょうか??? 未熟な質問で申し訳ありませんが, どうぞよろしくお願いいたします。 【回答】
(栄研化学・柳沼 健史)
【追加質問】
ご回答ありがとうございました。ぜひ参考にさせていただきます。 度々で申し訳ございませんが, 日健協の規格では乳酸菌利用食品の衛生基準は一般細菌数が3000個/g以下, 大腸菌群陰性となっておりますが, 自主規格を制定する際, “大腸菌群のみ”でも問題ないのでしょうか??? ご指導よろしくお願いいたします。 【回答】
微生物基準の設定に際しては次の書籍をご参考ください。 (1) 小久保彌太郎編: 現場で役立つ食品微生物QandA. 中央法規出版, 東京, 2005. (2) 春田三佐夫監修: HACCPにおける微生物危害と対策. 中央法規出版, 東京, 2000. (3)倉田浩ら: 改定食品衛生における微生物制御の基本的考え方. 日本食品衛生協会, 1994. また, 「JHFA認定マーク」表示許可取得への影響については, 日健協[http://www.jhnfa.org/]に健康補助食品相談室が開設されておりますのでお問い合わせください。 (栄研化学・柳沼 健史)
「乳酸菌含有食品での一般生菌数測定法[http://www.jarmam.gr.jp/situmon3/nyusankin.html] 回答者の方が提示されている検査方法は, 食品衛生法に記載のものと理解しています。回答内容に,「それぞれの培地で発育した菌集落数の“差”を細菌数とする方法です」とありますが, これは誤りではないでしょうか。食品衛生法では以下のとおりとなっています。 (厚生労働省の「法令等データベースシステム」に示されている「食品衛生法」の「食品、添加物等の規格基準」の「乳酸菌を加えた粉末清涼飲料」の「細菌数」よりコピー&ペースト) 「aの培養において算定した細菌数とbの培養において算定した細菌数を合計した数を求める細菌数とする」なお、 aの培地は「ペニシリンGカリウム添加ブトウ糖加寒天培」、 bの培地は「4%塩化ナトリウム含有B.C.P.加プレートカウント寒天培地地」です。以上のとおり、「差」ではなく「合計」ではないでしょうか。 【回答の訂正】
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