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SMSが制御する信号伝達の可視化

清川シェーマ

 これまでミミズ毒素ライセニンを無毒化し、脂質ラフトの不均一性を観察してきた(Kiyokawa et al., JBC, 2005)。糖脂質GM1とスフィンゴミエリン(SM)は空間的にも機能的にも異なるドメインを形成している(図右)。
 また、イノシトールリン脂質群を検出するFRETの原理を利用したバイオセンサーも開発し(Nishioka et al., MBC 2008, JBC 2010, Kumagai et al., Ana BioChem 2011)、生きた細胞における脂質分布の観察と細胞機能に及ぼす影響も研究してきた(図右) 清川シェーマ  FRETバイオセンサーは更に進化しており、リン酸化酵素の活性を感度よく検出するバイオセンサーが開発され(Komatsu et al., MBC 2011)、またそれを恒常的に発現するトランスジェニックマウス(FRET-TG)も樹立された(Kamioka, Cell Struc. Funct 2012)。本プロジェクトではFRET-TGマウスとSMS-KOマウス、あるいは、疾患モデルマウスと交配し、様々な疾患における信号伝達の可視化を2光子顕微鏡を用いて行う。