学報94号の掲載中から抜粋
総合医学研究所を基盤に進められてきた本学ハイテクリサーチセンターが平成10年4月1日付けで発足し、同日付けで小田島粛夫学長がセンター長(併任)に発令された。
本学におけるハイテクリサーチセンター構想 文部省の平成9年度私立大学ハイテクリサーチセンター補助整備事業によって整備が進められてきた本学のハイテクリサーチセンター施設は平成10年3月13日予定通りに完成した。 ハイテクリサーチセンターの整備に当たっては、従来の機器に加えて約3億6千万円という多額の予算が投じられ、新たな研究装置や設備が整備された。充実した研究環境の下での金沢医科大学における医学研究の飛躍的な活性化が望まれる。 本学のハイテクリサーチセンターは金沢医科大学を中心とした、北陸地方における医学研究の一つの中核となるべく、学内の研究者のみならず学外の研究者にも利用できる体制が採られている。現在計画されている3つのプロジェクト研究には新進気鋭の研究者を年次契約で外部から採用できることになっており、本学の研究レベルを飛躍的に向上せしめ得る優秀な学外研究者で、金沢の地に数年滞在可能な博士号所有者が求められている。 将来的にはハイテクリサーチセンターは学内研究の技術的サポートを担う人材派遣センター的な役割を持つと考える。学外から積極的に新技術を吸収し、遺伝子操作技術、細胞培養技術、免疫技術そして高度な機器測定等に堪能な人材を育成し、ハイテクリサーチセンター内のみならず各教室への短期の派遣をも可能ならしめんと考える。 ハイテクリサーチセンター利用方法 ハイテクリサーチセンターに設置された機器の利用方法は原則として従来の共同利用大型機器の利用方法と同じである。学内の研究者は各自の研究の遂行のため、設置された大型機器を自由に使用でき、学外研究者は学内研究者の責任の下に大型機器を使用することができる。近い将来、大型機器の測定にはオペレーターを常駐させ、測定時間の効率化を図るつもりではあるが、当面は各大型機器での測定は研究者自身が操作することになっている。具体的な利用方法及び使用方法は当該装置の管理責任者に、また実験室等の利用方法は各プロジェクト代表者にお訊ね下さい。 ハイテクリサーチセンターホームページ 近日中にハイテクリサーチセンターホームページ(HRCホームページ)を開設する。そこでは・ハイテクリサーチセンターの運営に関する意見及び要望あるいは新たに設置して欲しい機器などを聞く窓口・ハイテクリサーチセンターに設置された機器の説明・装置の具体的な使用手順・利用者名も含めた利用状況・具体的な測定例等・不要な新品試薬や有効期限内の不要抗体等の保管状況・各教室が保存している提供可能な細胞等の情報を掲載する予定である。 装置の名称、設置場所、管理責任者 ハイテクリサーチセンターは金沢医科大学基礎研究棟高層棟1階にある。センター内に設置されている主な研究装置の名称、概要、設置場所及び管理責任者は下記のようになっている。(藤川孝三郎記)
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