04/07/22
04/07/27
■ 寒天培地を使った実験
【質問】
 はじめまして。私は中学3年生の○×といいます。中学生でも相談にのってもらえるかわからなかったのですが, わからないことがあったのでメールを送りました。実験で, 寒天培地を使ってタオルなどについた菌を調べようと思ったのですが, どのように実験すれば良いのかわからないのです。また, 寒天培地を使ってこのような実験ができるのかも心配です。よろしくお願いします。

【回答】
 実験としては充分にできます。まず寒天培地を作って, これにタオルの一部を押し付け, これを取り去った後, 体温に近い温度に1晩そのまま置けば, 翌日には寒天培地の上に細菌の塊 (菌集落, コロニーと呼びます) が観察される筈です。タオルのよく使われている部分と余り使われない端の部分を比較してみるなど, 面白いと思います。準備の仕方はこのホームページの別のところに掲載してあります[http://www.jarmam.gr.jp/situmon/hoikuen_tearai.html]ので, 参考にしてください。

 ただ, ふたつ注意点があります。ひとつは, 寒天培地を作る時ですが, 圧力の高い状態で加熱します (操作を誤ると爆発します!!!) ので, その操作方法をだれか慣れているヒトに相談して指導してもらってください。もうひとつは, タオルに付着している細菌であっても, 病気の原因になることがあります。細菌を培養するということは, その数を人工的に増やすことです。実験の後片付けをきちんとする必要があります。細菌を専門に検査しているところでは, 使い終わった寒天培地をもう一度加熱したり, 焼却したりして処分します。この後片付けの方法をあらかじめ考えて, 担当の先生と相談し, 指導を受けてください (絶対に, 使い終わった寒天培地をそのまま放置したり, そのまま捨てないでください!!! 貴方が原因で, 病気になるヒトがでないともかぎりません)。
 細菌を侮らないように・・・必ず, 責任ある指導者と一緒に実験をすることです

(琉球大学・山根 誠久)


【質問者からのお礼】
 ご回答していただきありがとうございました。担当の先生とやります。後始末はきちんとしたいと思います。


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