05/03/03
■ 血液培養での雑菌混入率について
【質問】
 当院では現在, 血液培養検査で採血時の皮膚常在菌の混入と考えられるケースが目立つようになり問題になっています。そこで, サーベイランスを行おうと考えています。貴ホームページの質問箱の2003年10月頃の「血液培養の検体採取について」の回答に「雑菌混入率は3%未満であること」と書かれてますが[http://www.jarmam.gr.jp/situmon/baiyo_saishu.html], この3%という数字はどのように求められた数字なのでしょうか???

【回答】
 下記の文献を引用して“3%未満”と回答しています。また, American Society for Microbiology (ASM) の刊行するCUMITECHの血液培養の項には, この文献を引用して以下のように記載されています。参照してください。

“・・・, contamination of blood cultures during collection must be reduced to a minimum, ideally less than 3% of all blood cultures taken (血液培養の採血時の雑菌混入は最小限に抑えるべきであり, 理想的には採取された総血液培養件数の3%未満まで抑えるべきである)”

〔引用文献〕
(1) Wilson, WR, Van Scoy RE and Washington II JA: Incidence of bacteremia in adults without infection. J. Clin. Microbiol., 2: 94〜95, 1975.

(琉球大学・山根 誠久)


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