04/11/10
■ B型肝炎ワクチン後の抗体陰性
【回答】
 B型肝炎ワクチンの注射を接種した場合に, 抗体が (?) マイナスになることがしばしば見受けられます。しかし, ある先生の講演では「B型肝炎ワクチンの注射を接種して, 抗体が (?) になっても, 一度ワクチンをしておけば, ワクチンの効果が持続している」とのお話があったのですが, 一度B型肝炎のワクチンの注射を接種すれば, 抗体が (?) になっても, 再度ワクチンを接種する必要はないのでしょうか???

【回答】
 抗体が陰性, (?) になった時点で, 再接種することを勧めます。ワクチン接種による抗体の獲得は半永久的なものでは決してありません。ワクチン接種してから時間が経過するにつれ, 抗体の量 (濃度) も低下して, ついには鋭敏な検査法でも検出できない程の微量になります。感染するウイルスの量が多ければ, それを防ぐのに必要な抗体の量も多くなります。ある先生が, どのように話されたかは知りませんが, 一度ワクチンしておけば, 抗体が陰性になって再接種する時には抗体獲得の反応は最初よりも強くなります。

 それと, “抗体が陰性”といった表現をする時は, どんな検査方法で「陰性」なのかを知っておく必要があります。B型肝炎ウイルスの抗体の検査方法にはいろいろあり, ある検査法 (鋭敏な方法) では陽性, 別の検査法 (鋭敏ではない方法) では陰性といった場合もありますから・・・[http://www.jarmam.gr.jp/situmon/hbv_vaccine.html

(琉球大学・山根 誠久)


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