■ 「細菌とヒト生体の係わりに関する言葉の意味」に関して | |
【質問】
「細菌とヒト生体の係わりに関する言葉の意味」の回答を読ませていただきました[http://www.jarmam.gr.jp/situmon2/saikin-to-hito.html]。これに関連し, 3点の質問をお願いします。 (1)“内因性感染”とは, 自己常在菌が本来の常在場所以外の組織に侵入して起こした感染症。“日和見感染”は, 自己常在菌が本来の常在場所で, 宿主の免疫機能の低下が原因で起こす感染症。という理解でよいでしょうか??? (2) これだと, 日和見感染の原因は 「自己常在菌」と限られてしまい, 定義としては非常に狭義になるように感じます。日和見感染の定義として正しいものがあれば教えて下さい。 (3) ヘルペスウイルスのように, 一度発症した後に潜伏し, 宿主の免疫機能の低下により再発症した場合はどう表現すればよいか教えてください。遅発性感染症とは少し違うように思いますし・・・今までは「宿主の免疫機能の低下」なので“日和見感染”と簡単に考えていましたが, 「常在」とは呼べない病原体の場合, よくわからなくなりました。 いろいろ調べてみましたが, 本の発行年代によっても, 細かいニュアンスや定義が違い, つぎはぎに集めて自分なりに理解すると, 何か大きな思い違いをしているように思い, 不安を感じています。ご指導, よろしくお願いします 【回答】 (1)“内因性感染”について
(2)“日和見感染”は, 自己常在菌が本来の常在場所で, 宿主の免疫機能の低下が原因で起こす感染症という理解でよいでしょうか。 日和見感染は, 宿主の免疫機能の低下が原因で起こす感染症という部分の記載についてはそのとおりです。しかし, “自己常在菌が本来の常在場所で”の部分には誤解があります。自己常在菌や常在場所と日和見感染とは関係がありません。何故, 日和見感染の原因を自己常在菌とするのですか。 (3) ヘルペスウイルスの再感染・・・について
質問の内容からは, 十分に知識が整理されていないようですので, 時間をかけて感染症の学習をして下さい。 (近畿大学・古田 格) |