09/09/07, 11
■ BGLB培地での判定
【質問】
 食品メーカーにて検査業務を行っている◆◆と申します。いつも参考にさせていただいております。

 弊社では, 1サンプルにつき2本のBGLB培地試験管を用いて検査を行い, 変色とガス発生の2項目にて有無を確認しています。そのうち, (1) 変色2本・ガス発生1本, (2) 変色1本・ガス発生2本, (3) 変色・ガス発生共に2本の3ケースの場合で「有」を確認した時に“陽性”と判定しています。

 この質問箱のQ&Aの回答では,「BGLBはガス発生有無で判定をする」[http://www.jarmam.gr.jp/situmon2/bglb-henshoku.html]というような記述がありますが, 変色の有無にかかわらず, “2本中1本でもガス発生があれば陽性”判定となるのでしょうか??? ご回答の程, よろしくお願い申し上げます。

【回答】
 大腸菌群の定義は「乳糖を分解して酸とガスを産生する」です。BGLB培地の緑色はブリリアントグリーンの色で, ブロモチモールブルー(BTB) のようなpH指示薬ではありません。誤解しないでください。よって, BGLB培地での反応はガスの産生の有無のみを見るものです。“2本中1本でもガス発生があれば陽性”として, 「大腸菌群陽性」と判定してください。

(日水製薬・小高 秀正)


【質問者からのお礼】
 ご回答, ありがとうございました。直ちに結果判定の見直しを提案してみます。ありがとうございました。


戻る