■ X-MG培地での判定方法 | |
【質問】
「質問箱」をよく参考にさせていただいております。回答いただけたらと思いメールしました。私は現在, 惣菜工場で品質管理をさせていただいております。大腸菌群および大腸菌の判定について困っています。検査をする際, 酵素基質培地「XM-G」を使用しております。 (1) 先日検査をした際, 24時間培養後のプレートを確認したら, 白色のコロニーが複数出ていました。おかしいと思い, 培養器にそのまま翌日まで入れておくと, 白色コロニーが青色に変化しておりました。こういった場合は, 初日の培養段階の判定通り, 大腸菌は「陰性」と判断すべきか, それとも48時間培養後の青色コロニーで判定すべきか教えて下さい。 (2) この他にも, 24時間培養後, 大腸菌群のコロニーが4個出ており, 48時間後まで培養を続けたら, 6個に増えていたことがあります。この場合の判定方法を教えて下さい。 (3) また, もし48時間培養して検出されたものが大腸菌群・大腸菌でない場合, どのような細菌が考えられるでしょうか??? よろしくお願いいたします。 【回答】
(2) 24時間培養後, 大腸菌群のコロニーが4個出て, 48時間後に6個に増えていた場合には, 24時間後の結果を採用してください。 (3) 48時間培養して検出されたものが大腸菌群・大腸菌でない場合, その細菌がX-MG培地中の抑制物質で抑制されている細菌 (Lactobacilllus 属) やX-MG培地の栄養成分では発育が不十分な細菌(Aeromonas属)が考えられます。 最後に, X-MG培地は大腸菌群用に開発された培地で, 大腸菌群は本培地での発育が良いため, 24時間培養で大腸菌群や大腸菌は明瞭なコロニーを形成します。 [http://www.jarmam.gr.jp/situmon3/48jikan-baiyo.html] (日水製薬・小高 秀正)
|