2024年度 吸入指導連携 アカシアの会
COPDや気管支喘息のKey Drugは吸入薬であり、大変良いお薬が出ています。最近は吸入器自体も多くなりました。これら使い分けにより、個別化医療を行い、患者様にあった適切な吸入治療をお届けしております。
当院では、当院呼吸器医師が中心となり、病棟薬剤師・門前薬局・周辺薬局が協力して吸入評価・吸入指導連携強化に取り組んでいます。
吸入指導連携とは、病院と保険薬局の薬剤師が連携して患者さんの吸入療法の向上を図る取り組みです。当院では、依頼書を吸入シール形式とし、お薬手帳を中心とした運用を行っています。ただ、吸入器ごとに使用方法は異なるため、患者さんや医療者とも正しい吸入方法に戸惑うことがあります。勉強会により吸入指導の大切さを再認識するとともに、医師と薬剤師が連携して患者様の吸入療法を向上させることが目的です。
今年度から私たちは新教授による新体制となりました。
教授指導による新体制の下、吸入指導の継続についても力を入れています。
今年も吸入指導連携についても取り組み、患者さんが安定した生活を送れるように尽力して参りたいと思います。
患者様、関係各位の皆さま今後ともよろしくお願いいたします。
<病棟吸入指導勉強会>
CODPの急性増悪、喘息発作の患者様については、吸入がうまくできていないことが原因の一つと考えられるケースが存在します。特に入院が必要となる症例においては、アドヒアランスが悪く、コントロール不良であることが多く、これらのケースでは、正しい吸入により、病状が安定し、再増悪の予防が期待できます。
入院は、発作の治療のみならず、長期安定を見越した介入が必要です。吸入を見直すいい機会と捉え、継続した吸入指導が必要と考えます。
これまでも入院患者さんの吸入指導は行っておりましたが、入院は入院で外来は外来で、とそれぞれの対応となっていました。アカシアの会の一環として、今年は患者様がなるべく安定した生活が送れるよう、本年は入院から始まる吸入指導強化をテーマに病棟看護師の勉強会を繰り返し行いました。
吸入指導連携は外来での取り組みが中心ですが、こういった病状の悪化による入院のケースは、なお一層吸入指導が重要であると思います。