入局案内

呼吸器内科への入局を歓迎します!

 

「息を引き取る」「息を吹き返す」という言葉があるように、
呼吸と命はつながっていると考えられています。
急性期から終末期まで診ることのできる呼吸器内科は、
とても奥深い科です。

1. 豊富な臨床症例

 金沢医科大学呼吸器内科では市中肺炎・気管支喘息・COPDといったありふれた疾患から、専門的な治療を要する進行肺癌や間質性肺炎などの希少疾患まで診ることができます。また、疾患の幅だけでなく、急性期から看取りまで経験する事ができます。超急性期の集中治療を要する呼吸不全ではICUでの人工呼吸器管理・全身管理を一括して行います。一方で、慢性期肺疾患・末期癌患者も多く、多職種が協力して患者さんの身体的苦痛だけでなく、心のケアまで一体となって治療に取り組んでいます。この中で病態を診る力のみならず、患者本人の心や家族・経済問題まで幅広い視点を持つ経験ができます。 

2. 積極的な学会発表 

 貴重な症例は積極的に 学会や研究会で発表していきます。発表は大変ですが、症例を論文レベルで深く突き詰め、考えることで今後の臨床によりよく反映させることができます。また、専門医取得の際も学会等での発表が必要となります。これらの経験は必ず日々の臨床に役立ちます。

3.教育体制

 臨床診療を行うにあたって相談・教育体制は重要と考えております。入局1年間は上級医とともに診療を行います。また、気管支鏡前のカンファレンス・週間カンファレンス・入退院カンファレンスを行い、症例検討を行っています。また、呼吸器内科は他科との合同カンファレンスも行っています。

 

研修内容

 現在、呼吸器内科の需要は北陸のみならず、全国でますます大きくなっています。また他の診療科との連携が必要なことも多いため、他科を志す医師にとっても呼吸器内科での研修は将来必ず役に立つと思います。

 肺癌治療では抗癌剤に関する専門的知識だけでなく、緩和医療に関する理解と知識、患者・医療チーム間のパートナーシップなどの一内科医としての総合力が要求され、今後どの内科を選択するにしても初期研修を学ぶ上で非常によい経験となると考えます。

 ➤ 取得可能専門医

内科専門医
呼吸器専門医
呼吸器内視鏡専門医
アレルギー専門医
結核専門医
睡眠専門医

 ➤ 習得手技

・気管支鏡・胸腔鏡・血液ガス・胸水穿刺・胸腔ドレナージ・人工呼吸器管理・集中治療・CV・A-Line など多数


後期研修について

初期研修で全般的な知識と技能を身につけた後、呼吸器内科医としてさらに研鑽を積みながら、呼吸器専門医への道を目指します。
 大学院へ進み研究を志すコースと呼吸器専門医の取得を目指すコースがあります。どちらのコースも呼吸器内科の研修を続けることが可能です。
 大学院へ進学する場合は3年ないし4年間研究に打ち込み、学位(博士号)の取得を目指します。学位取得後は留学などでさらなる経験を積む事を推奨します。海外での研究や基礎研究で培った様々な出来事は、一般病院での研修では得られる事の無い貴重な経験となり、医師・また人間としての視野が広がる事でしょう。呼吸器内科の研究の詳細は、研究業績の紹介を参照してください。
  金沢医科大学呼吸器内科学は北陸で唯一の単科呼吸器内科講座です。臨床・研究ともに時代に即した経験を得られる事を約束します。

 

後期研修医の先生 コラム

田中 琢弥 先生 (富山県出身)

 こんにちは!富山県出身の田中です。東海大学を卒業後、地域医療と大学病院の両方の側面を持つ点に惹かれて金沢医科大学病院にて前期研修をしました。その研修中に呼吸器内科を回り、急性期~慢性期まで幅広く患者さんを担当している先輩方を拝見して入局を決めました。
 入局してからは血液ガス・中心静脈路確保といった基本手技はもちろん気管支鏡検査・気管挿管・人工呼吸器管理・胸腔ドレナージといった専門性のある手技も行っています。また救急外来や入院患者を担当し入院および週1回のカンファレンスでアドバイスを頂きながら診療をしています。この教育体制がしっかりしている点は入局した理由の1つです。また同期の友人とも話していますが、どの科でも入局直後は慣れるのに苦労します。そんな中で上級医のバックアップ体制がしっかりしており、困った時に気軽に相談できるのはとても助かっています。
 一緒に症例に望み切磋琢磨しましょう。みなさまの入局を心よりお待ちしています。

 

 

 

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