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金沢大学医学部5年 川口健太君 が能登北部地域医療研究所にてBSL総合診療実習「地域医療」を終える 【実習期間】2017. 6.29 ~ 7 . 7
●川口健太君(金沢大学医学部5年) BSL総合診療 実習期間:2017. 6.29 ~ 7. 7.
~公立穴水総合病院・能登北部地域医療研究所での実習を終えて~
6月29日から7月7日にかけて,穴水総合病院にて実習をさせていただきました.初日のオリエンテーションにて,現在の穴水の高齢化率は将来の日本全体の高齢化率と同じでると伺いました.高齢化社会では高齢者の増加や生産人口の減少から,サービスの質が落ちてしまったり,医療費・介護費用が大きな負担になったりと様々な問題が生じます.将来自分が医師として働いているころに直面するであろう,この問題に対して穴水総合病院では現在どのような取り組みで対応しているのか,どのような解決法があるか,という点に特に注目して1週間という短い期間ではありましたが学ばせて頂きました.
穴水総合病院では,無医地区の方々の健康診断を行っていたり,訪問診療・訪問看護・訪問リハを通して,患者さんだけでなく家族の体調にも気遣っていたりと,非常に地域に寄り添った取り組みをしていました。
しかし,そんな穴水でもやはり医療・介護施設やスタッフの不足,介護者の高齢化などまだまだ問題点が多く残っているように感じました.
今回の実習で,今まで知っているつもりで全く知らなかった日本の現状を垣間見ることができました.高齢化社会が抱える問題点に対する自分なりの答えは1週間では見つけることはできませんでした.社会全体が問題意識を持って解決していかなければいけない問題ですが,これから医師になるものとして積極的に考え,周囲の人とともに解決策を模索して行こうと思います.
最後になりましたが,レクチャーや診察方法・手技を教えて下さった中橋先生,様々な話題から医師に必要な事を教えて下さった濱中副部長,これからの医療問題について熱く教えて下さった小浦先生,親切にして下さった近川先生,橋本さん,濱崎さん,公立穴水総合病院のスタッフの皆様に心より感謝を申し上げたいと思います。