- 患者さんへ
- 医療従事者の方へ
緩和ケア神経ブロック療法
神経ブロック療法
神経ブロックとはこのような方法です
神経のそばに注射を行って痛みを止める方法ですが、大きく分けて次のような方法があります。
どれを選択するかは痛みの部位によって変わります。
- 背骨の腹側にある交感神経のそばに痛み止めや神経を凝固させる薬を入れる方法
- 痛みの原因となっている神経の根元に痛み止めを注射する方法
- 脊髄のすぐそば(脊柱管<せきちゅうかん>)に細い管(カテーテル)を入れ、そこから痛み止めを入れる方法
このような時に神経ブロックが適応になります
- 医療用麻薬を増やしても鎮痛効果が得られない場合
- 医療用麻薬やそのほかの鎮痛薬が副作用のために使用できない場合
- 神経ブロックが可能で医療用麻薬などの鎮痛薬よりも高い鎮痛効果が得られると考えられる場合
- 医療用麻薬の使用量が多く、経済的な負担が大きい場合
神経ブロックが適応となる痛み
- 膵臓癌など上腹部のがんによる腹痛、背中の痛みなど
- 直腸がん、前立腺がん、子宮がんなどの骨盤内臓器による痛み
- 骨転移により生じる、体を動かす時の強い痛み
- がんが直接神経に入り込んだり、神経を圧迫したりするために起きる痛み(神経障害性疼痛)
診療体制・担当医
麻酔科 緩和ケア医師
緩和ケア外来 毎週 月曜日・木曜日
地域連携
当院では疼痛緩和を目的とした神経ブロックは、入院中の患者さんを対象に対応をしております。
また、入院中は、がんの診療科が主治医となり神経ブロック以外の対応を行います。三叉神経節ブロック、頸椎の神経根ブロック、経皮的コルドトミー、経皮的椎体形成術などには対応しておりません。
緩和医療を受けていただいている際に、当院では行っていない神経ブロック治療が必要と判断された場合、または神経ブロック治療の専門的なお話が聞きたい場合は、連携施設等(石川県立中央病院、金沢大学附属病院等)にご紹介させていただきます。
金沢医科大学病院 神経ブロック実施状況
年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 |
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件数 | 2 | 2 | 2 |