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総合診療専門医取得プログラム(一般社団法人 日本専門医機構認定)

当プログラムが目指す医師像

  • 疾病に対する治療のみならず、患者医師関係や家族・隣人との連携によってより高度な問題解決ができる医師
  • 小児から、女性、高齢者、そして終末期に至るまで、人生の各ステージに応じた問題対応能力を備えた医師
  • 地域を理解し、地域に必要な疾病管理やヘルスプロモーションに積極的に介入できる医師
  • 医療/介護スタッフや専門医などとの連携ができ、患者を中心に置いたチーム医療の実践ができる医師
  • 地域で発生する救急疾患の初期対応ができ、高次救急機関への転送の判断ができる医師
  • 医師としてのプロフェッショナリズムの自覚をもっている医師
  • 生涯学習、チーム学習、教育・研究をとおして常に自己研鑚を行う医師

当プログラムの特徴

当プログラムの研修現場となる石川県穴水町は能登北部地域にある人口約9,000人の町であり、その高齢化率は約47%と2050年の日本の予測平均高齢化率に相当します。町内唯一の有床病院である公立穴水総合病院内には、平成22年8月に金沢医科大学能登北部地域医療研究所が設置され、穴水総合病院と一体となった滞在型の地域医療臨床研修センターが発足しました。さらに公立穴水病院には附属の無床診療所(兜診療所)や訪問看護ステーションを有するほか、老健施設(あゆみの里)や穴水町地域包括支援センター、保健センターなどが隣接しています。

このように地域の健康・疾病管理の中枢として機能する環境と教育機関が一体となって、「地域の求める家庭医療を地域で学び・地域で育つ家庭医」の養成を目指すものが当プログラムです。そしてこれは、前述の医師像をもつ家庭医を目指し地域に密着した日々の診療をとおして、全ての医師が備えるべき能力、家庭医を特徴づける能力、家庭医療専門医が持つ医学的な知識や技術、などを身につけるためのプログラムとなっています。

<特徴>

  • 穴水総合病院は高齢医学科を有し、高齢者診療に関する知識・技術や経験を深めることができる
  • 穴水町には無医地区が5地区あり、在宅医療など地域の特性に合わせた診療経験ができる
  • 穴水町唯一の有床病院のため地域の疾病管理においても中心的役割を経験することができる
  • 在宅から入院、施設入所など患者のライフサイクルに縦断的に介入し経験することができる
  • 指導には各現場の経験者に加えてトレーニングを受けた指導医があたる
  • 病院スタッフや介護スタッフとの多職種の活動が多くあり、チーム医療の経験を深められる
  • EBMの実践や自己研鑚、研究・発表などについても地域医療研究所がサポートする
  • 医師自身のライフサイクルも考慮され、地域でのワークライフバランスのとれた労働も学ぶ