講座の沿革


金沢医科大学薬理学講座は、金沢医科大学開学の翌1973 年に金沢大学がん研究所薬理部より吉村政弘先生が初代主任教授として着任され、開設されました。

歴代講座主任


・初代(1973年-1981年)吉村政弘教授


腫瘍細胞の障害作用がある溶血性連鎖状球菌(溶連菌)から抗腫瘍活性を有する因子を単離精製し、その作用機序を明らかにする研究を展開した。

・第2代(1981年-1994年)鈴木史郎教授


「各種ホルモンによる酵素誘導とホメオスタシス」をテーマとする研究を展開した。生体ホメオスタシスの維持、調節に果たすホルモンの役割を総括的にとらえ、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモンおよび性ホルモンの作用と各種酵素活性との関係を系統的に明らかにしていった。

・第3代(1994年-2016年)西尾眞友教授


「興奮性細胞の機能制御機構に関する薬理学的・生理学的研究」を教室の主な研究テーマとし、イオンチャネルの機能を解析するため、パッチクランプの手法を取り入れた研究を展開した。

・第4代(2016年-2021年)石橋隆治教授


冠動脈の調節因子、虚血時の心筋代謝やこれらに対するβ遮断薬、カルシウム拮抗薬、アンギオテンシン変換酵素阻害薬などの作用について究明した。特に、ニトログリセリンを中心とした血管拡張薬の研究、一酸化窒素と亜硝酸イオンおよびこれら担体の生体内での作用と動態に関する研究に力を入れた。