2017年度のWhat's New?
2018年 3月 6日、9日
愛媛大の今村先生のセミナー 金大・がん研、阪大の石井さんのセミナー@金大・宝町 を聴講しました。久し振りのイメージングセミナー、楽しかったです。
2018年 1月26日
第30回腫瘍病理セミナー (北信がんプロ共催)を開催しました。演者は、東京医科歯科大学 ゲノム病理学分野 教授 石川俊平先生、演題は「がんを理解するためのゲノム科学と人工知能」でした。予後不良なびまん性胃癌の本態解明・治療法の確立は、未だ達成されていない重要な課題です。上皮細胞ではRHOAの活性化型変異があることを発見し、また間質のなかでもB細胞に注目し、特異的に発現する抗体を同定した仕事は、網羅的解析の威力を感じました。
また興味があるものの何がどこまで出来るのか?さっぱり見当がつかない「ニューラルネットワークによるディープラーニングを用いた病理画像解析についても、現場の声を聴くことが出来て大変有意義でした。浜松エリアとも浅からぬ関係があることもわかり、驚きでした。今シーズンのセミナーはこれにて終了です。
2017年 12月23日
DOCK5を欠損するマウス(RLC)のレンズ上皮における信号伝達変化を解析した論文Upregulation of multiple signaling pathways by Dock5 deletion in epithelial cells がMolecular Vision誌に受理されました。関係者の皆さん、特に吉崎さんと杵さん、ご苦労さまでした。
2017年 12月13日
第29回腫瘍病理セミナー (北信がんプロ共催)が開催されました。演者は、平田の脳外科時代の上司、 荒川芳輝先生(京大附属病院 脳神経外科 講師)、演題は「小児脳腫瘍における分子メカニズム解析」でした。遺伝子解析に基づく小児脳腫瘍の疾患概念の整理をご紹介頂きました。複雑で膨大な情報を噛み砕いての発表で素晴らしかったです。形態と遺伝子変化がさっぱり結びつかなく、疾患概念が消えて行ったことが個人的には衝撃でした。
2017年 12月11日
市川が第1回がん三次元培養研究会にて「MDCKシストにおける1細胞追跡方法の開発」の題目でポスター発表しました。
2017年 12月 8日
清川がConBio2017 (2017年度生命科学系学会合同年次大会)の病理学会の共催シンポジウム「病理を活用したがん研究の面白さー分子病理学最前線ー」にて講演しました。座長の北大・田中先生、がん研・竹内先生、他の演者の方々、ありがとうございました!臨床系の学会からは病理学会以外には共催がないため、「我々って一番臨床っぽい?」という戸惑いと、「分生って何?」的なアウェイな感じで聴衆が読めないながらも、大変楽しかったです。清川も5年ぶりくらいの参加だったと思いますが、久しぶりの分生の雰囲気を堪能しました。
2017年 12月 6日
第28回腫瘍病理セミナー (北信がんプロ共催)
が開催されました。演者は、韓国から Yong-Koo Park先生(Professor and Chairman, Department of Pathology, School of Medicine, Kyung Hee University, Seoul)、演題はPathology of Paget disease of bone and Paget sarcoma でした。IAP主催の日韓スライドセミナーで来日されたのを機に金沢にも来て頂きました。ベートーベンやショパンの解剖を行ったのがロキタンスキーであったことを初めて知りました。深い教養と、細胞を見る力に感動しました!
2017年 11月21日
第27回腫瘍病理セミナー (北信がんプロ/金大がん研/HWRN共催)が開催され、テレビ会議システムを利用して連携機関に配信されました。
演者は、慶應・病理・教授 の金井弥栄先生で、演題は「病理組織検体のオミックス解析に基づくがんの個別化医療開発とその実装」でした。
日本病理学会のゲノム病理組織取扱い規約委員会委員長としてまとめた「ゲノム研究用病理組織検体取扱い規程」から、実際の病理検体のデータに基づく手技の標準化、実際にヒト検体を用いたゲノム解析により一見正常に見える部位でのドライバー遺伝子変異に先行するDNAメチル化異常、IHECの日本代表として活動を紹介頂きました。膨大なデータ解析も素晴らしかったですが、実際の病院で使用可能なHPLCの開発などを含め、ヒト疾患を理解し実用化に向ける姿勢が素晴らしかったです。
またそれに先立って行われた第3回金沢女性がん研究者フォーラムでは、
越前さんと
大黒さんとで遺伝子改変マウスを駆使した研究紹介で、マウスを使う利点が印象的でした。たくさんの参加と活発なご討議をありがとうございました!
2017年 11月17-19日
平田がESMO Asia 2017 Congressにて「Tumour microenvironment: Safe havens and drug resistance」の題目で招待講演を行いました。
2017年 11月16日
マウス腸上皮の修復過程を2光子顕微鏡で観察した武田さんの論文Activation of Erk in ileal epithelial cells engaged in ischemic-injury repairがScientific Reportsに受理されました。
2017年 10月25-26日
金大・がん研50周年記念国際シンポジウムのお祝いに行きました。おめでとうございます!また、共同利用・共同研究拠点シンポジウムにて、市川が「腸管オルガノイドを用いた腫瘍形成過程の観察」、平田が「脳転移肺がん細胞の薬剤応答と耐性のキネティクス解析」の題目でポスター提示をしました。それぞれ大島先生、矢野先生との共同研究です。これに合わせて九大・三浦研から今村さんに来て頂いてディスカッションを行いました。方向性が定まってきました。遠いのが難ですが、やはり直接会って話し合いをするのはいいですね。
2017年 10月23日
平田の研究課題「脳転移がん細胞の休眠維持・破綻機構の解明」が平成29年度(公財) アステラス病態代謝研究会研究助成金に採択されました。
2017年 10月11日
第26回腫瘍病理セミナー (北信がんプロ共催)を開催しました。
演者は、東大・医科研(+国がんセ)の 柴田龍弘先生、「ゲノムシークエンスによって発がん過程を解き明かす」の題目でご講演頂きました。恣意的にならずに客観的にデータを解析するという姿勢が素晴らしく、変異シグニチャについてもやっと理解できました。HEの形態はゲノムが読まれるようになった今でも大切だ、と思っていらっしゃるのも意外でした。初のテレビ会議システムで改善点はいろいろありましたが、遠隔からの参加も可能で良いシステムでした。
2017年 10月2日
清川が日本学術会議連携会員に任命されました。
2017年 9月28-30日
平田が第76回日本癌学会学術総会にてポスター発表し、特別企画・若手企画 「皆で激論!ドーする?近未来のがん研究」にて演者として参加しました。
2017年 9月7-9日
清川が実行委員として、平田がスタッフとして(司会が好評でした)、文科省 学術支援基盤形成「先端モデル動物支援プラットフォーム」平成29年度若手支援技術講習会
に参加しました。若い人たちの発表や悩みなどを聞いて、逆に刺激を受けました。
2017年 8月26-27日
清川が日本病理学会中部支部「夏の学校」2017 in 愛知に参加しました。診断の講演での「(診断で見た画像は)一度見たら、忘れない。それ、基本」というのが印象的でした。篠島ののんびりした空気を堪能しました。愛知医大の都築先生をはじめとした皆さん、ありがとうございました!
2017年 8月1-2日
平田が AMED/NYAS Interstellar Initiative Workshopに参加し、Outstanding Team Presentation (1st Prize)を受賞しました!
2017年 7月21-23日
清川が第36回分子病理学研究会「フェニックスシンポジウム in 宮崎」に参加し、ポスター発表と口演の座長を務めました。宮大・菱川研究室 の皆さん、大変お世話になりました。
2017年 6月28日
小林が「胎盤バリアの形成機序の解明~母体への胎児細胞混入の経路となるか?~」の研究課題で、平成29年度金沢医科大学 奨励研究スタートアップに採択されました。
清川は、昨年に引き続き生物学・東海林博樹先生、金大・大黒多希子先生と申請した「胎児マイクロキメリズムの細胞種と混入経路の解明」が共同研究に採択されました。
2017年 6月23日
第25回腫瘍病理セミナー (AMED 次世代がん)を開催しました。演者は、京都大学大学院医学研究科 発達小児科学 助教 加藤 格先生で、平田の英国時代のお知り合いです。臨床での問題点をマウスを活用して解決する、賢いモデルと堅い解析で素晴らしいお仕事でした。
2017年 6月13-15日
平田が第69回 日本細胞生物学会大会 にて発表しました。
2017年 6月9日
平田が熊本大学The International Research Center for Medical Sciences (IRCMS) にて講演 しました。
2017年 5月12日
第24回腫瘍病理セミナー (大学院セミナー)を開催しました。演者は、金工大 教授 辰巳仁史先生で、「細胞が力を感じる仕組み:その分子の仕組み、そして細胞移動やガン転移との関連性」の題名でお話いただきました。内耳の構造のイントロから最後はがん治療の標的まで、幅広いお話しでした。特に光ピンセットでアクチンを引っ張って状態を変えながらコフィリンの結合を見る生物物理の実験が素晴らしかったです。今後ともどうぞよろしくお願いします!
2017年 4月27-29日
清川が第106回日本病理学会総会の領域別講習特別プログラム 研究講演会1「光学顕微鏡で見えない世界 ~形態変化はどのように捉えられ、どのように生じているのか~」の座長と演者を務めました。
2017年 4月1日
清川の基盤C、平田の基盤C、市川の若手Bが科研費に採択されました。
2017年 4月1日
小林良祐助教が着任しました。